内容説明
中谷孝雄は同人雑誌「青空」「日本浪曼派」の中心的存在として文学活動をおこなった。「青空」からは梶井基次郎・淀野隆三・外村繁らが、また「日本浪曼派」からは太宰治・亀井勝一郎らが出た。「青空」同人たちの若き日を伝える回想小説「青空」、京都の三高時代のことを描く「春」、外村繁の死を綴った「抱影」、ほかに名品「春の絵巻」「二十歳」を収録する。
著者等紹介
中谷孝雄[ナカタニタカオ]
1901‐94年。三重県生まれ。京都の三高を経て東京大学文学部にてドイツ文学を学ぶ。三高時代から創作をはじめ、1925年に梶井基次郎・外村繁らと「青空」を創刊、1935年に亀井勝一郎・保田与重郎らと「日本浪曼派」を発刊
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