内容説明
理想と現実の相剋に苦悩し、孤独のなかに永遠の世界を求め飛翔したひとりの少女・清水澄子。信州・上田が生んだ夭折の文学少女、その短篇小説・戯曲・随想・詩・短歌を収録。青春の寂しさと悲しさをあますところなく伝える名作。
目次
ささやき
葉月
思い出
日記おりおり
消ゆる前(随想・書簡)
コスモスの花
遺書
著者等紹介
清水澄子[シミズスミコ]
1909年5月1日、長野県上田市生まれ。教員の両親のもとに育ち、1922年4月、上田高等女学校に入学。1925年1月7日、家族に遺書を残し、自裁。享年15歳。生前に書き溜めていた詩・エッセイ等をまとめた遺稿集『ささやき』は大きな反響を呼び、当時のベストセラーになった
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