内容説明
ヘミングウェイの文学と生涯は、18歳のときにイタリアの戦場で被弾して被った臨死体験を抜きには語れない。本書では、こうした彼の原風景とも言うべき死を媒介にした内的世界を強烈に意識しつつ、スペインの内戦を挟み、2つの大戦に魅せられて激動の時代を生き抜いた作家の特異な精神の軌跡が、遺作を含む彼の作品群と伝記的事実の密接な関わりを通して捉えられている。斬新なヘミングウェイ像が、十分な説得力をもって迫ってくる。
目次
第1章 オークパークから戦場へ
第2章 兵士の報酬とパリ修業時代
第3章 作家への道
第4章 故国アメリカへ
第5章 新たな地平へ
第6章 ヨーロッパの大戦と復活と
第7章 果てなき夢を追い求めて
著者等紹介
島村法夫[シマムラノリオ]
中央大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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