内容説明
矛盾にみちたアメリカの政治制度。発展途上で、動的で、生き生きとして、ギクシャクした制度のなかに、したたかな民衆の政治が息づいている。二大政党の光と影の真実。
目次
第1章 二大政党の違い
第2章 政党支持者に見る社会階層
第3章 政党という半永久的革命
第4章 政党の成り立ち
第5章 政治任命という不思議な制度
第6章 大統領選挙と予備選挙
第7章 共和党の時代=1860~1932
第8章 民主党の時代=1932~1980
第9章 ニューディール体制の興亡
第10章 アメリカ政治の地殻変動
著者等紹介
松尾弌之[マツオカズユキ]
現在上智大学教授。主としてアメリカ史を教える。1941年満州国(中国東北部)生まれ。敗戦後の石川県で育つ。上智大学卒業後NHKの番組制作要員として、教養番組の制作にたずさわる。その後ワシントンの合衆国政府(国務省)勤務を経て、ジョージタウン大学歴史学大学院博士課程修了(アメリカ現代史)。在米11年の後帰国。上智大学助教授、日本国外務省専門調査員(ワシントン在米大使館勤務)などを歴任
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感想・レビュー
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Eri
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学生時代に読んだときは表層的なことしか理解できていなかったが、大人になってトランプ大統領の誕生とその時代の終わりをみた上で読むと、アメリカの政治を形作ってきた二つの政党の終わることのない戦いがとてもよく理解できた。奴隷制度に反対するグループから生まれた、自由をモットーにする共和党と、開かれた政治、平等をモットーにする民主党は本来相容れない対立した信念を持っているが、互いに国の運営を担う中で完全に対立してもいられず、互いに歩み寄っているという描写がとても分かりやすかった。2020/11/26
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