内容説明
八犬士の痛快冒険物語。集結した八犬士たちはどのようにして里見家の危機を救ったか?江戸時代の大ベストセラーを読む。
著者等紹介
鈴木邑[スズキユウ]
静岡県出身。早稲田大学卒業
西沢正史[ニシザワマサシ]
東京大学大学院修了。現在、駒沢女子大学教授。専攻は中古・中世の物語・日記文学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さと
74
なぜかわからないけど読んだ方がいい気がする そんないい加減な理由で読み始めたものの、読み進まずにはいられなかった。相関図も朧げなままだったのに。下巻は、ファンタジー色が強くなるが八人の犬士に忍び寄る敵、魔の手…当時の人々も固唾を呑んで見守ったのだろう。私の中にも彼らのような勇者がいると信じたい。この際だ、いると信じる事にする^ ^ そんな事を教えてもらうために手にしたのだとしたら…本は私にとって犬士に与えられた玉のようなものだなぁと思ったりした。2019/05/19
ようはん
20
水滸伝や三国志演義の影響が強いのが随所で感じられる。ただ三国志演義でいう曹操や呂布のような強力な存在感のあるライバル不在なのが物足りない気が。 2022/05/09
ろし
6
面白かった。 八犬士同士の出会いで玉を見せ合うシーンはゾクッとします。八犬士それぞれのキャラが良いですね。私は毛野が好きかなあ。新兵衛と馬の走帆との虎退治のシーンも良かったな。 全体のストーリーは、善と悪がハッキリしていて、最後は正義が勝つ。そこが読んでいて気持ちいいです。 しかし、舟虫の憎らしいこと。2024/10/26
うにこ。
5
主人公たちが結構バラバラに行動してたので、群像劇としても楽しかったし、その場合の構成の仕方なんかも勉強になりました。 あと、かなり長い期間8人全員揃わなかったので、揃ってからの無敵感が爽快! 最後、年とって隠居してから奥さん含む16人で同居っていうのは笑ったけどw 八犬士がおじいちゃんになってからの顛末のめでたしめでたし巻は異常すぎていっそ和むほどでしたw 昔話とお年寄りって、背景がどんなに不穏でも和まされちゃうから恐ろしいね…!2012/02/14
紺
2
上巻よりもファンタジー要素が多い気がしました。なので、他の昔の本よりは現代の子ども達にも読みやすいかなと思い、伝えていければ良いなと思いました。2016/05/15
-
- 和書
- 糸蜻蛉 - 句集