内容説明
読むこと=考えること=書くこと。現代文学の最前線にいる作家をはじめて本格的に論じ、読む楽しみを再発見する。次世代の作家論に先鞭をつける“はじめての評論”。
目次
序章 物語の住人
第1章 物語のはじまり
第2章 家族という物語
第3章 物語の中の殺人
第4章 物語と癒し
第5章 痕跡から物語へ
第6章 「名づけえぬもの」の物語
著者等紹介
永岡杜人[ナガオカモリト]
1958年生まれ。文芸評論家。『言語についての小説―リービ英雄論』で第五十二回群像新人文学賞(評論部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優しい月
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最近では珍しく、身を削って書くタイプのしかも女性作家、ずっと気になる存在で20代の頃から思い出したように読んでいた。『命』のシリーズも、人生の中の最大と言える出来事をよく作品にしている、改めて柳美里の底力のようなものを確認した感じ。2015/08/23
あかふく
0
おそらく今のところ柳美里について唯一のまとまった批評。『山手線内回り』までを扱う。柳美里の作品は自らを書いていくことで過去や存在について語ろうとしているものだとする。極めて分かりやすくまっとうな視点で、ただ作品の紹介などにさく部分がおおいためにちょっと薄い感じ。ベケットの影響などの示唆もあるので今後出る批評のためのもの。 2012/12/17
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