内容説明
古典の世間ばなしにきめ細かな日本人の叡智を読む。脱近代の発想源。今昔物語集、十訓抄、古今著聞集、沙石集、古事談など、多高い説話集の中から、選りすぐりの話を収載。
目次
大事のときにも慈悲の心
心の緩みが招く災い
空海の演出力
賢者の一失、愚者の一得
屈辱は未然に絶つ
醍醐天皇の名推理
成功のための説得術
三善清行と妖怪の話
客の前では犬も叱らず
友人、伴侶の選び方
菩薩さまのご方便
藤原時平の略奪愛
心をいつわらずに生きる
藤原実定らの〈やらせ〉劇
信念と闘争心の持続
わらしべ長者の話
油断の失敗から学ぶ
泥棒法師の早とちり
目先しか見ぬ者の悲劇
天下の勇将、源義家
保身の術三ケ条
常識に殉じない
山伏と姫君の恋愛
けちん坊の自業自得
非情になりきる
著者等紹介
小林保治[コバヤシヤスハル]
1938年生まれ。早稲田大学教育学部教授、中国浙江大学客員教授。文学博士。専門領域は日本説話文学・仏教文学、能・狂言など
藤本徳明[フジモトトクメイ]
1936年生まれ。同志社女子大学名誉教授。専門領域は日本説話文学・仏教文学など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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