内容説明
日本文学史上に残る名作82篇を、現代人にもわかりやすいエピソードをまじえて紹介する、格好の古典入門。作品の精髄を伝える宮田雅之の挿画を多数含むほか、巻末には現在入手可能なテキストの一覧表を付す。
目次
第1章 古代(太古のロマン『古事記』;古代人の哀歓『風土記』;古代史の虚実『日本書紀』 ほか)
第2章 中世(小さな巨編『方丈記』;貴族の挽歌『平家物語』;無垢の歌『金槐和歌集』 ほか)
第3章 近世(人は石垣『甲陽軍鑑』;野放図な哄笑『作日は今日の物語』;異教徒の置土産『伊曾保物語』 ほか)
著者等紹介
紀田順一郎[キダジュンイチロウ]
評論家、作家。1935年神奈川県生。近代史評論を基調に、出版論、情報論を展開。古書ミステリも手がける
宮田雅之[ミヤタマサユキ]
画家。1926年東京生。文豪谷崎潤一郎に見出され、「刀勢画」と呼ばれる独自の切り絵の世界を確立。81年、バチカン美術館に今世紀四人目の日本人画家として「日本のピエタ」が収蔵され、95年、国連五〇周年を記念して、世界の現代画家の中から、日本人として初めて国連公認画家に選任された。97年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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