内容説明
上海に咲いた恋の花。けなげに生きる上海のタイピストと心やさしい南京の青年。二人の純粋な恋の行く手には、黒い野獣の影が待ちうける。上海文壇の奇跡と賞賛され、無数の中国人読者を魅了してきた大作家・張愛玲の長編小説『半生縁』の本邦初の翻訳。
著者等紹介
方蘭[ホウラン]
本名、吉田とよ子。1940年東京生まれ。御茶ノ水女子大学・東京大学大学院で中国文学・思想を学ぶ。その後コロンビア大学に留学、夏志清教授の指導のもとに清の弾詞小説の研究を行い、Ph.D.の学位を取得。帰国後は上智大学で中国文学・思想、日中比較文学を教授
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