内容説明
田中正造はなぜ明治天皇に直訴したのか?加害企業「古河」は事件にどのように対処したか?日本初の公害の発生に明治政府がとった対応は?足尾鉱毒事件の通説を覆す真実探究の書。
目次
1章 天皇直訴をめぐる疑問の数々
2章 公害の発生と政府・古河の対応
3章 日本初、本格的反公害運動の始まり
4章 二極に分裂していた被害民の運動路線
5章 古河が苛酷な公害防止工事を完遂
6章 国会での活躍あきらめ、天皇に直訴
7章 被害農地の復旧と反対運動の退潮
8章 「鉱毒」とはいったい何だったのか
9章 国会演説に見る田中正造の異常性
10章 田中正造の死と遺した功績
著者等紹介
砂川幸雄[スナガワユキオ]
1936年北海道釧路生まれ。東京教育大学文学部卒
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