内容説明
関が原軍記の世に伝えられるものは数部ある。しかし、その中に会津戦争の顛末が欠けているのは、誠に遺憾なことである。杉原親清という者がいたが、この者は上杉の老大将杉原常陸介親憲の一族で、北越や東奥の数十戦を経験した武士であった。源忠勝は親清に命じて、慶長庚子・辛丑の会津合戦の古い伝承を集めて、筆記させた。本書は、上杉景勝の武勇を後世に広く伝えたいと思った国枝清軒が筆を執り、杉原親清の筆記に訂正を加えて、後の人々の閲覧に備えたものである。
目次
石田治部少輔三成、逆心を思い立つ事
上杉、香指原の新城を築く事
加賀肥前守利勝、逆心の噂、并せて利勝、人質進上の事
(上杉の使者藤田能登守の上洛の事)
上杉謀反の事 付堀監物直政、急使注進の事
藤田能登守・栗田刑部、会津立退きの事
藤田能登守、上洛の事
伊那図書・川村長門守、会津へご使者の事
大坂城に於て、上杉景勝退治のご評定の事
上杉景勝、白川への軍兵手配の事〔ほか〕
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