内容説明
中国河南省の貧村―その指導者・主人公呼天成は、義の人物として、村の団結や自分の人脈を脅かすものを容赦なく自殺に追い込むという冷徹な一面を持つ。社会の底辺から北京の中央政治にまたがる濃密な人脈、人間の生きる力の強さ…これはもはや単なる小説ではない。中華世界の権力、野心、欲望、願望、そしてすべての美醜、叡智と愚昧、悲劇と喜劇を描き出している。
著者等紹介
李佩甫[リーペイフー]
1953年、中国河南省許昌生まれ。文革期に農村で労働、後に工場労働者、文化局勤務、雑誌編集などを担当。現在、河南省作家協会副主席、同省文学院副院長。1978年から長編小説六本、短編小説、ルポルタージュ、テレビ脚本など多数の作品を発表してきた
永田小絵[ナガタサエ]
独協大学外国語学部専任講師、中国語会議通訳者・翻訳者、ISS通訳研修センター本科講師、日本通訳学会理事
辻康吾[ツジコウゴ]
1934年生まれ。独協大学外国語学部教授
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