感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マイケル・タクマ・ヤン
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易に関する本の2冊目。周易がいつ作られたか、卜筮の書から哲学的内容を包含するに至った背景や時代、陰陽五行思想を内包する過程や背景、文学的な評価など編者たちが代表すると考える6つの論文を含んだ書。 神秘的でなく、易と言う書の内容や背景を論じていて大変興味深かった。分からぬ部分も多いけれど、卜筮の書が四書五経に組み込まれ聖典のようになっている歴史的思想的背景を垣間見れたようで面白い。永く支持された古典も、容赦なく批判を加えなければ、温故知新にはならないと感じる。人々がなぜ惹かれなぜ支持するか、に興味を抱く。2025/06/29