内容説明
中世の宮廷社会の中で愛と性に翻弄されて波乱の生涯を送った美しき女性。その日記文学にさまざまな視点からアプローチした決定的な論集。
目次
女流日記文学における『とはずがたり』の位置
『とはずがたり』における和歌と表現
『とはずがたり』における構想と執筆意図
『とはずがたり』の虚構性をめぐって
『とはずがたり』における『源氏物語』
『とはずがたり』における西行と二条
『とはずがたり』における愛欲と出家
『とはずがたり』の旅と人生
『とはずがたり』と宮廷社会―歴史的背景
『とはずがたり』における二条
『とはずがたり』における後深草院
『とはずがたり』における有明の月
『とはずがたり』の世界への窓
『とはずがたり』研究の展望と問題点
『とはずがたり』参考文献
『たまきはる』
『十六夜日記』
『中務内侍日記』
『弁内侍日記』