内容説明
「心を動かす」ということ。プロフェッショナルを全うするということ。―日米が絶賛する男の半生と哲学。ベストセラー文庫版!大幅加筆、カープ決断の本当の理由と秘めた思い。
目次
第1章 挫折
第2章 起点
第3章 信念
第4章 挑戦
第5章 戦場
第6章 決断
第7章 広島
第8章 復帰
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
s-kozy
81
りゅうぞうさんから借り、胸を熱くして読了。2012年(ヤンキースに入った年)5月に刊行された「決めて断つ」に広島への復帰を決めた後に書かれた新しいプロローグと第8章「復帰」を加え、2015年4月に文庫化されて発行されたもの。なので若干ヤンキース時代のエピソードに物足りなさも感じるが、投手・黒田博樹がどんな思いで野球や試合、チームメート、関係者、ファンに向き合っているかを知るには十二分の内容。中高時代から大学、日本プロ野球を経て、どう決断を重ねて一流のメジャーリーガーへと成長していったのかが、よく分かる。2015/06/16
有
66
常に評価される側で、いくつもの選択を迫られる。その度にひとつひとつじっくり悩み、決断してきた黒田さん。もっと楽に生きられるだろうに、そうはしない。周りからの信頼、期待に応えるべくたたかう人だ。「選んだ道が正解となるよう自分が努力する」「1年後が無ければ3年後は無い。今いる環境の中で、目の前の目標にこだわる」野球を楽しいと思えないのにも関わらず、ずっと続けている理由。その時その時の需要に合わせ、対応する決断力。尊敬してやまない。この人がいるならカープを応援しよう、そう思えてくる。私も、小さな枠から始めよう。2015/05/05
Willie the Wildcat
63
苦しみ、恐怖心、そして責任感が積み重ねた実績。結果責任を念頭に常に、”プロ”としての自身の有り方を問い続ける。その姿勢は自ずと仲間に伝わる。NYY最終戦後のカノー氏からの言葉が象徴。読んでるこちらまでぐっとくる。決断基準は遣り甲斐なんだろうなぁ。だからこそ、移籍を正解にするのは自分次第!という決意が清々しい。氏のプロ意識と結果責任に敬意。分野は異なれと、見習う点多々ありという読後感。長男が何気に私の机に置いた一冊・・・。(笑)長男の感想もいつか聞いてみよう。2016/03/22
アッキ@道央民
51
昨年、惜しまれつつ引退した元広島カープの黒田博樹投手。日本シリーズでの最後の登板も印象に残っています。この本を読んでみて、最初は強い人・スーパースターとの印象がありましたが、実はとっても繊細で責任感強い人だったんだなぁ〜という印象を持ちました。相手に打たれる事の怖さを常に感じ、その怖さを日々の練習のモチベーションに変えていたんですね。メンタルはとても強い人ですね。プロとして日々努力し続ける姿やそれでいて謙虚な一面など学ぶ事も多いですね。2017/01/31
むっちゃん✿*:・゚
48
やっぱり黒田選手って凄い。納得させられる部分が多かった。当たり前なんだけど、あれだけの凄い有名人でも不安になるところや迷うところは似たようなものなんだなぁ~と。勝手に親近感がわいてしまった(笑)今シーズンで引退してしまう黒田選手。もっと見ていたかったなぁ~。『自分は飽きっぽいから目の前の出来る目標を達成していっているだけだ』と言っていた黒田さん。それを何十年も続けられる黒田さんはやっぱり凄いなと思うのです。2016/10/29