内容説明
北国の古い城下町で格式と伝統を誇る名門私立「錦城女学園」。そこに通う可憐な女子高生・知英と薫。知英の母・由布子は銀行専務夫人であり、薫の母・和香は名刹の未亡人である。そして美人教師の誉れ高い葉子…。この純真無垢な美貌の女たちが、淫らな欲望と野望に侵された男たちの姦計によって、想像を絶する性地獄と責苦の世界へと堕されていく…。倒錯した異常な状況での人間精神に潜む“奥深い闇”を執拗に描く代表的名作。
著者等紹介
千草忠夫[チグサタダオ]
生年月日、経歴などは不詳。『奇譚クラブ』の読者懸賞小説に応募し、1960年に「雌雄」で鮮烈なデビューを飾る。以後、数々の雑誌において「九十九十郎」「珠洲九」「乾正人」などの筆名で次々と話題作を発表。「千百蘭」の名でイラストも描いた。三五年間の執筆活動で中短編(二〇〇枚未満)三三〇、長編一二〇以上という旺盛な執筆活動を展開。1995年1月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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