目次
歴史的使命を果たし倒れた“ときの巨人”
龍馬暗殺解明への焦点(近江屋土佐藩士殺害事件;土佐勤王党とは?;大政奉還とは?;「こなくそ」とは?)
龍馬謀殺の黒幕を追及せよ(大久保利通説;西郷隆盛説;後藤象二郎説;公儀説〈京都見廻組〉;武力討幕派説〈薩摩藩〉 ほか)
龍馬暗殺に新事実!!(ユダヤ世界征覇の野望に龍馬は消された!?;「原市之進といふ者」)
バーチャル・ヒストリー 御一新よふたたび!!
動乱幕末暗殺者列伝
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫
0
約4年ぶりの再読。のっけから「大政奉還反対=武力討幕支持の認識は間違い」と松浦玲先生が陰謀論をやっつけてしまったため、その後、どんな説が出てこようとも大した根拠もなしに後づけで都合のいい筋書きを並べているようにしか見えません。二十年以上前の出版物ですが、再読して気づいたのは、渡辺篤の証言がまるで採り上げられていない点と、暗殺直前の龍馬が風邪で寝込んで外出できなかったことになっている点(実際は永井尚志邸を連日訪問)。陰謀論の助けにならないところで、地味にいろんな事実が明らかになっていたわけでありますな。2017/05/30
二分五厘
0
1996.4.13
紫
0
平成五年刊行の龍馬暗殺検証本であります。約280ページ、いろんな作家や研究者が数ページずつ寄稿している軽めのものですが、現在も続く真相探しとほとんど内容は変わりなく、まるで進歩がないといったらいいか、この二十年間は何だったのでしょう? 全体に思いつきの論が多い中、淡々と当時の政治情勢を論じる松浦玲先生と宮地左一郎先生、そして、興味本位の真相探しが横行することに不快感丸出しの檜山良昭先生が素敵。巻末には龍馬暗殺以外の幕末暗殺事件の大特集。メディアで採り上げてもらえない事件も多く、幕末初心者必読です。星4つ。2013/06/24