内容説明
大物出版人・蔦屋重三郎の孫である銀治は、蝶好きが高じて「胡蝶屋」を開店した。ひょんなことから持ち前の本草学の知識を生かして殺人事件を解決した銀治の名は町じゅうに広まり、失踪した古道具屋の息子の行方を捜してほしいとの依頼が。さらには、薩摩藩が“御留品”として門外不出にしている幻の筍「孟宗竹」をめぐる騒動に巻き込まれ…。
著者等紹介
浅黄斑[アサギマダラ]
1946年、神戸市生まれ。関西大学工学部卒業後、技術系社員として会社勤務を経て、1992年『雨中の客』で小説推理新人賞を受賞しデビュー。1995年『死んだ息子の定期券』『海豹亭の客』で第4回日本文芸家クラブ大賞を受賞。近年は時代小説分野を中心に意欲的な作品を多く執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
酔拳2
38
胡蝶屋銀治第2巻。前作より格段に読みやすく面白かった。銀治の探偵ぶりが発揮されてた。ちょっと出来過ぎなとこもあるけどね。1巻での評判で依頼が募り、みんな結構なお金出すよね。小判が沢山出てくるけど、江戸時代の商人でそんなに金持ちなの?でも、面白いからまあいいか。にしても作者の博識には舌を巻く。江戸時代に生きてたのかってくらい。もしくは江戸時代に生きた人より江戸時代の文化を知ってるかもね。2017/03/30
真理そら
4
話が佳境に入ったところでシリーズがストップしてる。 続きが読みたいです。2017/09/05
だいしょう@SR推進委員会
4
「孟宗竹めっけ」。もうその一文で、作家さんがノリノリな気分で書いているのがわかる。この作家さん特有のウンチクも適度で、物語の構成を損なうこともなく、ぐ~んとこの世界に入っていけた。蔦屋重三郎の孫の銀治が、殺人事件や失踪事件などを解決していく過程で登場してくる実在の著名な人物たちの関わりも豪華で楽しい。同世代の少しいい加減な藍一とのコンビもよい感じ。説明的な前巻とうって変って次に期待できる展開になったきたぞ♪2013/09/19
壱分銀知恵
3
初巻がきいて、大物たちと主人公の関係が、それほど語られていなくてもスラスラいけました。主人公自身も人脈を広げはじめ、何処に行き着くのやら…楽しみです。副業(謎解き)でかなり儲けているので本業も安泰だ~と本末転倒で今後も進んで行くのかな?2012/11/09
ひさか
2
2012年11月刊。謎解きをテーマにしていて面白く楽しめた。2巻めのここからがシリーズ開幕という気がします。2014/11/26
-
- 和書
- いつかの約束1945