内容説明
深川五間堀の橋の袂に「橋詰ちょうちん」と呼ばれる居酒屋がある。その店には年増ながら艶っぽい風情の女将おたか、「稲光の源蔵」と恐れられる岡っ引、昔の悪事を見逃してもらう代わりに料理場で働くことになった欽助らがいる。彼らの周辺では、好きな男が出来て亭主も故郷も捨てた女が店に転がり込んできたり、悲惨な暮らしの影も見せず、明るく生きて幸せをつかもうとする女がいたりと、様々な人間模様が展開するが、その裏で起きる事件の数々をおたかたちは人情味豊かに解決していく。
著者等紹介
飯野笙子[イイノショウコ]
神奈川県生まれ。早稲田大学卒業後、編集者、ライターなどを経て作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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