内容説明
80年代の少年期を、ひたすらゲームとコンピュータに費やした黒沢少年の記録を赤裸々に公開した問題作。黎明期のパソコンに群がるモンスター達の実態、実在する奇怪なショップの数々など、ウィンドウズ出現以前の混沌とした秋葉系事情を晒す。パソコンに触れたのも、ネットにつないだのも、ホリエモンより先だったのに。東南アジアの片隅でひっそりと暮らす、ホリエモンになりそこねた少年の、××と紙一重の懐かしい日々。
目次
第1幕 パピコン縄文時代(悪魔の英才教育;こんにちはマイコン ほか)
第2幕 イタズラ電話とネズミおやじ(コピーできるなんて、知らなかったよ!;電話という魔境 ほか)
第3幕 パソコン通信と魑魅魍魎(パソコン通信の理想と現実;気のいい仲間を集め、ひと儲けを企む ほか)
第4幕 コピー界のダースベイダー(お値段70万円の「女友達」;フォースの暗黒面 ほか)
著者等紹介
クーロン黒沢[クーロンクロサワ]
1971年生まれ。高校時代に香港・中国でチンピラにボラれまくり、以後アジアの虜となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エルビー
2
クーロン黒沢氏の自伝的な作品。マイコン時代の思い出や、在りし日のアキバ事情が垣間見れてとても面白い。一気に読み切ってしまった。2016/11/21
☆
1
奇人変人のエピソードがやっぱり面白いなあ。当時の鼻血出そうなワクワク感はちょっとうらやましい。2013/03/07
らう
1
有名なクーロン黒沢氏の本。コミケでクソゲーを売ってた時代とか、アキバの怪しい店に入り浸ってコピーしまくってりした頃とか面白おかしく読める。最近の風俗化してしまった現状を嘆き、昔のアキバはよかったなあ・・で締めくくられてるのはやや同意。2011/03/14
たわし
0
著者がPC88mkIISRではなくPC88mkIIを買うあたりがもう鉄板過ぎて笑える。2012/06/01
ふくねこ
0
古き良き(?)秋葉原を思い出させてくれる。友達のパソコンで遊ばせてもらい友達の親にいやな顔されたり、初めて自分のパソコンを買って毎日なでなでしたり、レンタルソフト屋に行って興奮したり…、という記憶の底に眠っていた行動がデジャヴのようによみがえる。デゼニランド、無限の心臓、懐かしいです。2012/03/22