内容説明
「まわりにちょっと理屈っぽくて口うるさいヤツがいたら、まずそいつは信州の出身だと思ってまちがいない」「信州人に企業のトップはほぼいない。ナンバーツーなら最高のナンバーツーになるのに。トップにはいちばん不向き」われわれが知らなかった信州人の性格や常識がかいま見られる一冊。
目次
第1章 県の中に小県が四つ―その実態は“信州合衆国”(「長野県人」などというのは存在しない!?;筆者のまわりの信州人あれこれ ほか)
第2章 松本と長野の終わりなき争い―いまなお続く“南北戦争”(長野と松本の遠大なるライバル関係;長野も松本も東京に目を向けている ほか)
第3章 独立独歩の孤高の人―厳しい自然が培った“信州人気質”(何かと批判される「信州人」;信州の人の県民性について ほか)
第4章 その背景にある気真面目さ―なかなか理解されない“信州人の常識”(県歌「信濃の国」の謎が明かされる;「信濃の国」が秘める比類なきパワー ほか)
第5章 新しい時代がやってくる―どう変わるか?“信州の未来”(田中康夫知事誕生の舞台ウラ;庶民感覚が田中知事の持ち味 ほか)
著者等紹介
丸山一昭[マルヤマカズアキ]
1932年生まれ。長野県出身。長野高校から明治大学政経学部に入学。卒業後、新理研映画(株)を経て、テレビ朝日開局より撮影、報道、編成、出版を担当。著書に『離別(イビョル)』(はまの出版)、『世界が注目する日本映画の変容』(草思社)がある
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感想・レビュー
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やれやれ
3
いやはや南北戦争や、松本すずめといわれるとちょっとしゃくだが、長野とのいざこざは変に納得する。明治時代からの因縁であったとは・・、知らずして育ったはずなのになぜか納得する。筑摩県と長野県の分県、県庁所在地移動が実現したら面白いな!2014/09/26
チャゲシン
2
かつて六年信州に住み、信濃の国も少しは歌えて信州は第二の故郷と思っていたら信州人に「蜂の子食える?ご飯にかけると美味しいよね」と言われ、やはり自分は余所者だと思いました。が、若い伊那人の女の子はザザムシ食わないし信濃の国も歌えないやつがいた。しかし、今まで知り合った信州人の大半は、まさに本書に出てくる典型的な信州人でしたな。ああ、信州人に生まれなくてよかった。信州人がどんな人種かって?それは彼らの特徴を余すことなく伝えてくれる本書をお読み下さいませ2019/07/29
真田 光
2
蔵書の再読。1994年に初版が発売され、田中県政時代に更に改訂して文庫化されたもの。「県民は何故ヤッシーさんを選ぶというドラスティックな行動をしたか」「そして何故その後容赦なく落としたか」を理解する一助になるかもしれない。あと今なら、「飯田地域が何故リニア敷設を求めるのか」を江戸との関わりから論じることが可能かもしれない。十年以上経って諸々状況は変わっているが、地域間対立とはいかないまでも「県内各地域の独立性の高さ(県内他地域との提携が地勢的に困難であるため)」は変わっていないなと住民としては考える。2014/08/26
びぜんや
1
図書館からの借り本。「ずいぶんと北信(長野市周辺)地方がdisられてんなぁ」とか、「ああ、この頃はまだ田中康夫知事に希望を持っていたのね……(むっちゃ遠い目)」とか思いつつ読了しました。県外出身の信州住みとしてはなかなか納得できることが多数。信州人のク○マジメさ、議論好き……なるほどね、という感じでした。中信(松本市周辺)贔屓が目立ちますが、南北対決のくだりはなかなか書き込まれていて楽しめました。★★★☆☆ 2017/06/18
かねかね
1
結構、言われてますなぁ(;A´▽`A でも、良く解るし、納得出来る。2015/10/07
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