内容説明
亭主が不振だから、妻たちの不信もつのる。「恋愛は絢爛たる誤解であり、結婚はそのことへの惨憺たる理解である」といった作家もいるが、現実はまさにその証明だ。そこで妻たちは蠢きだす。内なる男に求められないものを外なる男から得ようと…。背徳と美徳に揺れながら、欲望の炎を燃やす。エステ妻、カルチャー妻、パート妻、アバンチュール妻、トラベル妻…たちの、夫の知らない性態。快楽は罪なのか、と問う苦悩の告白集。
目次
第1章 なにが彼女をそうさせたか
第2章 やむにやまれぬ性衝動
第3章 妻たちの危ない綱渡り
第4章 憎いあいつに慣らされていく
第5章 麻薬のようにまた明日