内容説明
出会った人誰もが「自分ひとりだけを愛して欲しい」と願ったという作家・向田邦子。そんな“いい女”の魅力あふれる日常と17の素顔。
目次
才能(鴨下信一)
贈り物(関根徹)
買い物(岩田修)
おっちょこちょい(政田一喜)
褒める(川野黎子)
長女(豊田健次)
旬の味(築山幸子)
向田邦子エッセイ・アンソロジー(『子供たちの夜』;『ごはん』;『字のない葉書』;『スグミル種』:『父の風船』;『豆腐』;『七色とんがらし』;『細長い海』)
著者等紹介
相庭泰志[アイバヤスシ]
昭和29年福島県生まれ。スポーツ誌、人生誌などの編集部勤務を経て58年フリーランスのライターとなる。月刊誌、単行本を中心に人物ルポや紀行文などの取材執筆・編集活動を重ね、編集プロダクション「編集工房ペンハウス」設立
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆうら
5
向田邦子さんの作品は、いつ読んでも色褪せない。そのエッセイの描写が目の前で展開しているような感じさえする。本の中で17人のエピソードはあるが、共通してるのは気遣いの人だったのかなぁと私は思った。彼女の思い出を語る人々の中にも、すでに亡くなられた人が多い。随分年月が経ったのだとしみじみ思う。2021/12/19
ツキノ
5
17人とのふれあいを通して、向田邦子さんという人が浮かび上がってくる。対談、選ばれたエッセイ9篇もとてもいい。2012/04/22
キヌモ
3
17人の向田さんと親交のあった人の向田邦子論だ。それぞれの人がそれぞれの向田さんを内包していて自分の中の向田さんを愛していることがよくわかった。いろいろな面を持った方だったのだなぁという感じは伝わってくる。才能もあり気遣いもあり頑張りもありスマートさもあり、ホントに素敵な人でしたね。私も大好きです。2022/09/04
👀
1
巻末にエッセイ8編。既発表ものだがセレクトが良い。2024/04/21
佐保(さほ)
1
雑然とはしていたが、いろんな向田邦子像が垣間見れて満足。「向田邦子」という人だけを求めたはずが、『みなさん、見方は違うんだ』なんてことを大きく確認させられたようで、これは意外な収穫でした。2010/09/26