内容説明
ひとつの事件や現象は、そのひとつだけであるのではなく、さまざまな事象やモノ、システムが、人間と絡み合い、複合的に生まれてきたものだろう。だから、その複合的に絡まり合った事々の数だけ、分析の角度はあるはずだ。本書はそういった事件や現象を、「身体と心の角度」からながめてみる試みである。
目次
第1章 オトコの子の身体に起こった世紀末現象
第2章 オンナの子の「キレイ行動」の内側
第3章 子どもたちの退化はもう始まっている?
第4章 身体も心も、ぐにゃぐにゃになった日本人
第5章 対談 新種ニッポン人に未来はあるか(藤田紘一郎・正木健雄)
著者等紹介
藤田紘一郎[フジタコウイチロウ]
東京医科歯科大学・大学院および医学部教授。1939年生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。東京大学助手、米国・テキサス大学助手、順天堂大学医学部助教授、金沢医科大学教授、長崎大学医学部教授を経て、現職。ユーモアあふれる語り口で、寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学を説き、多くの読者・視聴者の心をつかんでいる。著書に『日本人の清潔がアブナイ!』(小学館)、『清潔はビョーキだ』(朝日新聞社)、『寄生虫博士のプーラン・プーラン』(青春出版社)、『イヌからネコから伝染るんです』(講談社)など多数
吉田由季子[ヨシダユキコ]
医療ジャーナリスト。医学ジャーナリスト協会会員。早稲田大学第一文学部文学科英文学専修卒業。日本リーダーズダイジェスト社入社。その後、フリーランスライターとして「日経ウーマン」、「オレンジページ・からだの本」、「幼児と保育」などの取材・執筆に携わる。いじめ、不登校、キレる青少年など、現代日本に巣食うさまざまな病理を、おもに「身体」の側面から考察していくそのスタンスは、各界からの評価も高い。執筆協力した書籍に、『からだの赤信号 青信号 黄信号』(SSコミュニケーションズ)、『冷え性・貧血・低血圧』(主婦の友社)など
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