内容説明
小笠原諸島の妹島―。この地に帝国陸海軍は共同で極秘の新兵器実験場を設けていた。優秀な技術者をはじめ熟練の整備員が、軍機の試験場に数多く派遣されたが、この島にはさらなる秘密が隠されていた。野鳥のコードネームをもつ『少女』たちによる、新兵器の試験運用がなされていたのである。昭和20年夏。敗戦を知った妹島司令部の将校たちは、部下にその事実を告げることなく自決した。そして、晩秋の孤島。いまだ終戦を知らぬ少女たちが篭もる妹島の米軍の大部隊が押し寄せ、投降を迫る。少女たちは空と陸の新兵器を駆って立ち上がり、「やまとなでしこ」の意地を賭けた最後の戦いを挑む。
著者等紹介
吉岡平[ヨシオカヒトシ]
1960年、岡山県生まれ。早稲田大学中退。84年『小説版コータローまかりとおる』(講談社X文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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