内容説明
ナーガ・ル・ジュナが復活した。―化け物である。黒茶色の毛に全身を覆われた、象頭の蛇というのが、その姿だ。かつて、人間を喰らいつくさんとしたこの化け物は、心臓をえぐりとられ、その肉体と心臓を、南北の寺に別々に封印された。人間の力では滅しきれないため、化け物の衰弱死を待つことしかなかった。40万日目がその時と預言されていた。それはまさしく―明朝。だが、肉体のある南の寺の封印が破られ、ナーガ・ル・ジュナが復活した。復活した肉体は、己の心臓を取り戻すべく、北の寺に向かった。北の寺には、ティルスがいた。『ナーガ・ル・ジュナの心臓』を所有する少年だ。人知れず、神の寵愛を受けている少年でもあった。ティルスとナーガ・ル・ジュナの決着は明朝までにつくはずだった。




