内容説明
昭和20年4月6日15時20分、戦艦大和を旗艦とする第二艦隊は沖縄へ水上特攻すべく徳山沖から最後の出撃をした。翌7日、米爆撃機から投下された魚雷が大和にむかう。魚雷が左舷に吸いこまれた―この瞬間『時間』に歪みが生じた…。95年12月4日深夜、広島市内で数人の老人が行方不明となる。数時間後、発見された老人たちの姿は呉市の海岸、柱島の見える場所にあった。96年4月7日、東シナ海を航行中のまぐろ漁船が突然、霧につつまれる。霧の中からひびいてくるエンジンの音、巨大な船の軸先に輝く菊の紋章…。50年の時をへだてて、なぜ大和は姿を現わしたのか。大和の行く手を阻む米海軍横須賀基地、平和を享受する日本に突きつけられた46センチ砲…東京湾に危機が迫る。
感想・レビュー
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**ネタバレ・ホラー**昭和20年4月6日、旗艦大和を有する第二艦隊は徳山沖から出港した。時は流れ平成、東シナ海を突然の濃霧が包む。響く轟音、長大な船の軸先に輝く菊の紋章・・・没したはずの戦艦大和がその姿を現した。日本に突きつけられる46センチ砲がついに戦後の我々の真価を問う――8月15日、終戦の日まで温存してました。私も戦争を知らない身ですが、今の世の中について改めて考えさせられる。今の日本を、かの英霊達が見たらどう思うのだろうか。本作の戦艦大和のあり様から、その無念を感じずにはいられませんでした。 2012/08/15
りぃ
0
「奇想」とあったから期待したのにさっぱり。「大和は日本国民のアイドル」って何のことですか。2010/07/14
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- 和書
- 資格試験合格後の本