内容説明
今世紀最後のスクープ!第一級の資料発見!オリジナル極秘文書を米国立公文書館より入手。そして今、焼却処分されたはずの建造記録がよみがえった…青焼き資料350枚、戦闘時の未公開写真10枚、オリジナル図面他多数収録。
目次
第1章 米海軍情報部と巨艦「大和」の謎(「大和は18インチ砲搭載艦だった」)
第2章 戦艦大和・建造の記録・完全復刻版(「焼却されたはずの資料がアメリカで発見されるまで」;第一号艦船殻工事記録・目録 ほか)
第3章 戦艦大和の生涯(「戦艦大和いまだ沈まず」;「戦艦大和の生涯・その構想から沈没まで」)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
姉勤
37
戦後、米軍に接収されることによって焼失を免れた、戦艦大和の仕様書、設計書が圧巻。青焼の手書き図面で詳細に記載されている上に米文でメモが残る。すでに航空戦力が主流となった(日本のマレー沖海戦が最初に証明した皮肉)のちの時代遅れの代物の象徴となる前に、すでに三番艦までの建造が決定していた、因果。誘導弾が主流の現代においては、この大和を作り出した技術は無用の長物かもしれないが、「技術は一日でならず」が真理であれば、軍事を悪戯に忌避してきた戦後の過ちと、合理を無視した戦前の判断の、その教条的思考の何が違うのか。2023/07/31