内容説明
2001年7月25日、国会から帰宅したところを武装グループに射殺された“インド盗賊の女王”プーラン・デヴィについて、日本では犯人の暗殺までの経緯について報道がなされておらず、真相は闇に包まれている。本書は、その背景には何があったのか、そして“運命の女”がこの世を去ったいま、周辺では何が起きているのかを探っていく。虐待、略奪、復讐、逃避、臨戦、投降、施政、そして暗殺―常に失望と対峙しながら生き抜いてきた“差別支配の寵児”の素顔を綴る驚愕のノンフィクション。
目次
1章 犯人捜査―復讐の輪廻
2章 暗殺予告―前夜の悲鳴
3章 議会施政―陰謀の真相
4章 遺志継承―博愛の別離
5章 身分制度―差別の残存
6章 宗教戦争―九億の憂国
著者等紹介
黒田龍彦[クロダタツヒコ]
1962年生まれ。早稲田大学第一文学部東洋哲学科卒。出版社勤務を経て、歴史研究家、紀行家としてアジア文化研究を行う。アジア各国で発行される日本人向け月刊誌などに寄稿
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感想・レビュー
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