出版社内容情報
江崎道朗先生の新刊!スターリンの謀略から読み解く近現代史!大日本帝国が戦っていたのはアメリカではなかった?
内容説明
ヴェノナ文書で裏づけられる真珠湾攻撃というシナリオ。衝撃!米保守派の最新歴史研究。戦後の常識が全てひっくりかえる!ロシア革命から100年今明かされるスターリンの戦争犯罪。日米を戦争に追い込んだソ連の謀略。
目次
はじめに―日本は誰と戦ったのか
序章 日米開戦はスターリンの工作だった―アメリカ保守派の歴史見直しはここまで進んでいる
第1章 日米を開戦に追い込んだゾルゲ
第2章 「雪」作戦発動
第3章 オーウェン・ラティモアの暗躍
第4章 乗っ取られたホワイトハウス
第5章 ヤルタ会議を仕切ったアルジャー・ヒス
第6章 握り潰された「反ソ」報告書
第7章 ソ連の対日参戦まで日本を降伏させるな
第8章 ソ連の対米秘密工作は隠蔽されてきた
おわりに―ソ連・コミンテルンという要因を踏まえた全体像を
著者等紹介
江崎道朗[エザキミチオ]
評論家。専門は安全保障、インテリジェンス、近現代史研究。1962年生まれ。九州大学卒業後、月刊誌編集、団体職員、国会議員政策スタッフなどを経て、2016年夏から本格的に評論活動を開始。月刊正論、月刊WiLL、月刊Voice、日刊SPA!などに論文多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆきこ
29
「ヴェノナ文書」公開を機にアメリカの保守派で議論されている「スターリン工作史観」を紹介し、わかりやすく解説されている一冊。日米戦争とは一体何だったのだろうか…、と読後しばし呆然としてしまう内容です。「国際政治の世界では、騙された方が悪い」という一文が胸に刺さります。今後日本でも積極的に研究・議論してほしいです。日本がインテリジェンスの戦いで再び「敗北」してしまわぬように…。2019/02/09
健
13
先日まで並行して読んでいた『裏切られた自由』と内容が重なり悔しさが湧いてくる。第二次世界大戦当時、米軍の主だった軍人がソ連の対日参戦を不要だと考えていたこと、ヤルタ密約による千島列島の割譲が「ありえない事」と考えられていたこと、あんなに多くの日本人が亡くなる必要はなかったということ、つまりは、日本はソ連のインテリジェンスに敗れ、その結果が現在も東アジアを覆っているということを日本人は認識するべきだ。アメリカで歴史が見直されているというのに、未だに軍事研究禁止だし、日本の現状は馬鹿馬鹿しいほど深刻すぎる。2019/03/08
新父帰る
11
2012年に米国で出版された日米開戦の最新研究書「スターリンの秘密工作員」をベースにルーズベルト政権がコミンテルンの秘密工作員に侵食されて行く様を政権中枢及び国務省の幹部の証言や日記、回顧録、外交資料を引用し白日の下に晒している。大まかに言って、四つの重大局面において工作が行われた。すなわち、日米開戦、ヤルタ会談、早期停戦の妨害、ソ連の対日参戦。当初秘密工作員にそのような力が本当にあったかという疑問を持っていたが、読了後、この認識は改めなければならないと思った。勿論著者はこれが唯一の要因とは言っていない。2017/12/11
yukision
9
今迄の日本の歴史教育や国際問題についてのメディアの論調は偏りすぎていた。同じような悲劇を繰り返さないためには,単純に戦争反対とだけ唱えるのではなく,まずは多角的に情報を集め分析し,冷静に判断できる力を一人一人が身に着ける必要があるのだと感じた。2019/02/14
乱読家 護る会支持!
9
アメリカの機密文書公開により、アメリカのルーズベルト民主党政権が、日本を開戦に追い込み、第二次大戦後、ソ連に協力してアジアの共産化に手を貸した事が明らかになってきた。。 歴史の黒幕はソ連。ゾルゲや朝日新聞記者を使って、日本を北進から南進に戦略展開させ、アメリカの民主党を操作し対日強硬論を高め、中国共産党を育てた。。 今、ソ連共産党に学んだ中国共産党が、日本中心に三戦(世論戦、心理戦、法律戦)を仕掛けてきている。 日本は、出来るだけ早くスパイ防止法制定と、本格的なインテリジェンス組織の設立が必要である。 2018/08/21