入試問題で歴史を推理する東大の日本史「超」講義

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入試問題で歴史を推理する東大の日本史「超」講義

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  • サイズ B6判/ページ数 279p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784584136836
  • NDC分類 376.8
  • Cコード C0021

出版社内容情報

歴史人の大人気連載が書籍化!『東大のディープな日本史』で累計35万部を突破した相澤理が、東大日本史の入試問題を対話形式で解説。

目次

第1章 古代(「政治の要は軍事」と悟った天武の経験;政争の時代をしたたかに生きた吉備真備;摂関家と中下級貴族の「潤う」関係;文字文化が広まった政治的背景)
第2章 中世(頼朝政権が勝ち残った、鎌倉の「地政学」;東国と西国では違った地頭のあり方;「他力」の守護大名から「自力」の戦国大名へ;実力社会の中世に広がった“徳政”)
第3章 近世(江戸幕府がなしえた統一的な軍事動員;許されなかった大名の末期養子;幕府から自立できない蕃経済;農村の危機と松平定信の幕政改革)
第4章 近代(「民衆」が動かした倒幕への道;日本経済の発展と貿易の動向;政党内閣の成立と戦争の深い関わり;ワシントン体制と日本の国際的立場;欧化主義への反発と国権論の高揚)

著者等紹介

相澤理[アイザワオサム]
1973年生まれ。東京大学文学部卒業。予備校講師として、数多くの東大合格者を輩出する。現在はRGBサリヴァン講師として、首都圏の高校で指導にあたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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hk

4
日本の近世は「太閤検地」 「刀狩り」 「戸籍制度導入」 「度量衡の統一」 「荘園制解体」 からスタートしたという指摘は日本史と世界史の貴重な接合点になる。秀吉が貴族の収入源である寺社と民衆を武装解除させ荘園を完全に解体し、貴族の時代に終止符が打たれ、士農工商という身分制度の時代が訪れた。「7世紀に大陸・唐からの圧力に対抗するため大宝律令・戸籍制度の導入で中央集権化して中世の幕が開け、16世紀末に大陸・明に進攻するため太閤検地と刀狩りを行い再び中央集権化の土壌が作られて中世が終焉し近世の幕が上がった」 2016/03/04

yyrn

3
歴史を覚えるためには、考え抜かれて編纂された教科書を理解することが大事で、そもそもテストは教科書の理解度を測るため、順序立てて考えれば解答にたどり着くように設定されている、というがこの本でよく分かったが、ただ歴史の面白さとは違う次元の話だなとも思った。受験勉強で基礎を身につけた若い人たちは関心を持った歴史上の出来事や人物をさらに追いかけてもらいたい。教科書では「へえーそうなんだ」で終わった事もノンフィクションや小説で辿ると、また違った深い感銘が待っているハズだから。2016/02/20

corriedale_

1
おもしろかったけど 問題は解けてない。基本的な知識をふまえて、"質問に的確に答える"ことの難しさよ。文章の巧拙はわかっても 見るとやるでは大違いだよなぁとか。いろいろ言われてても やっぱ東大は東大としてすごいよな。2020/02/29

MrO

0
いつもながら、面白い。これは、東大の入試が面白いということではなく、歴史が面白いということである。歴史の面白さを、面白く出題する数少ない大学の一つが、東大というだけのことである。京大の数学なんかも、十分面白いのだけれど、やっぱいまだに、東大ですかね。2016/09/10

rinv0925

0
「東京大学の入試問題だから、とてつもなく難しい」という偏見を可能な限り払拭していく書物。「そもそも自然に流れる歴史なんて勉強する意味がない」という作者の奇抜な視点から東京大学の入試問題の思考し、面白さを改めて俯瞰。「歴史は<流れ>ではなく<淀み>から問われるものである。」2016/05/22

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