憲法改正の覚悟はあるか―主権者のための「日本国憲法」改正特別講座

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  • サイズ B6判/ページ数 205p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784584136577
  • NDC分類 323.149
  • Cコード C0032

出版社内容情報

安倍政権は改憲に本気であるが、果たして国民は憲法改正について、どれだけ理解しているのか? このまま、憲法改正の国民投票に突入してもいいのか・・・? 慶応義塾大学誉教授・小林節博士が憲法の本質と憲法改正の問題点を解説する一冊。

内容説明

主権者(国民)が知っておくべき「憲法改正」の問題点とは?憲法とは何か?戦争とは何か?日本国民必読!安倍政権の「安保法制」は違憲である。なし崩し的に国のカタチを変える“憲法軽視”の安倍内閣に喝!!30年来の改憲派憲法学者が、「改憲論争」の問題点を徹底講義―。

目次

1 「自民党改憲草案」の問題点“総論”「憲法改正」をするのは、政治家ではなく主権者(国民)である(「憲法改正案」の“中身”を主権者(国民)は知らなければならない
なぜ自民党から“時代錯誤”の改憲案が出てきたのか? ほか)
2 「自民党改憲草案」の問題点“各論”恐ろしいほど「憲法とは何か?」を知らない、改憲派議員たち(「国旗」「国歌」に対する“礼儀”を憲法で強制する愚;「政教分離」の原則を誤解している改憲派議員 ほか)
3 改めて「集団的自衛権」を問う“総論”日本国民を守るため?アメリカ国民を守るため?(「普通の国」になるためには、憲法は邪魔なのか?;ようやく再開された「海外派兵」論争 ほか)
4 改めて「集団的自衛権」を問う“各論”論理的に矛盾している政府の見解(語るに落ちた、海外派兵への本心;「限定する」を強調する、自民党のトリックに騙されるな ほか)
5 安全保障と憲法 「憲法改正」で日本はどう変わるのか?(日本国民は安全保障に臆病だろうか?;「護憲派」も「改憲派」も語らない、憲法9条の功罪 ほか)

著者等紹介

小林節[コバヤシセツ]
慶應義塾大学名誉教授、弁護士。法学博士、名誉博士(モンゴル、オトゥゴンテンゲル大学)。1949年東京都生まれ。1977年慶大大学院法学研究科博士課程修了。ハーバード大学ロー・スクール客員研究員等を経て、1989‐2014年慶大教授。その間、北京大学招聘教授、ハーバード大学ケネディ・スクール・オヴ・ガヴァメント研究員等を兼務。2014年慶大名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

26
人権の本質:人それぞれが違うと認め合うこと(37頁~)。小林先生は個が消えた意味を問うている。個人として、と、人として、の違い。首相の言葉が信じられないという恐怖(146頁~)。集団的自衛権は海外派兵であり、安倍首相の海外派兵は禁止など明白な嘘(147頁)。こんな嘘つきの発言が信用されるわけがない。日本はこれでも民主国家なのか? と疑義を呈する(168頁~)。小林先生はいつから、なぜ、米軍と共にグローバルに軍事活動できる国になったのか、理解に苦しむという。それがふつうだと思う。 2015/11/03

無識者

12
憲法改正の動きが本格化しており、前半では自民党の改正草案をもとに批判をし、憲法が本来どういうものであるかを問うている。草案には「和を尊び」や個人ではなく「人として」尊重される旨がかかれている。近代憲法の眼目は、権利保障である。イギリスについていえば、マグナカルタ、権利請願、権利章典と続き、フランス人権宣言16条では「権利の舗装が確保されず、権力の分立が定められていない社会は、憲法を持たない」と権利保障が問題にされてきた。しかし、それを逸脱している。後半では今後の日本が取れる立場を提示している。2015/11/09

ほっしー

10
30年来の改憲派憲法学者である著者が、最近の改憲論争の問題点について書いた本。改憲派の著者の立場からでも現在の自民党や安倍政権の憲法改正の考えは問題点が多いとのことだ。今回初めて知ったのは、憲法とは国民が国家権力を管理するものだということ。所謂六法のうち、憲法以外の5つは国家権力が国民を縛るものだそうだ。勉強になった。近い将来国民投票によって憲法改正の賛否を問われることが現実味を帯びてきている(非常識な案を国民の過半数が承認するはずがないと著者は楽観的だが)。どちらにせよ覚悟が問われることになりそうだ。2016/01/31

みじんこ

7
前半は自民党改憲草案の誤りを指摘し、後半では安保法制関連の問題を論じる。国民こそが主権者である、という指摘は我々一般人には中々実感できないが大事なことである。著者は九条の発展的改憲論者であり、九条に一定の評価をしつつ日米安保による抑止効果を承知しているので、そこが単なる九条護憲派との大きな違いである。要点は抑えて歯止めも効いている著者の九条改憲案に私も賛成する。個別的自衛権で対応できるもの、警察権の領域であるもの、その部分を分かりやすく解説していたのでためになった。今後も安保法制のゆくえを注視していく。2015/06/23

Code

0
自民党憲法改正草案がこんな内容だとは思わなかった・・・・私はいかに知らない事が多いかがよく分かった。知識は必要条件なんだな・・・・自衛隊に関して、国会答弁では、はぐらかされている。こんな状況を打開するために、国民一人一人が知識を得ていく事が必要ではないかと思わされた。2016/10/31

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