内容説明
日本人の3人に1人が「がん」で死ぬ時代に、2500人を看取った名医が終末医療のあり方を説く。
目次
序章 患者さんに寄り添うホスピス・緩和ケア(人はみな死を背負っている;日本人の三人に一人はがんで死ぬ時代 ほか)
第1章 自分らしい最期を迎えるために(治す(キュア)のではなく苦痛を緩和(ケア)する
ホスピスの定義と七つの働き ほか)
第2章 旅立つ人と、看取る人(人間を理解することが医療の基本;なぜこの人は、そういう行動をとるのか ほか)
第3章 患者さん中心のホスピス・緩和ケアの実際(医療にとって死は敗北ではない;苦痛緩和はアクティブな医療 ほか)
著者等紹介
柏木哲夫[カシワギテツオ]
医学博士。金城学院大学学長、大阪大学名誉教授、淀川キリスト教病院名誉ホスピス長、日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団理事長。1965年、大阪大学医学部卒業。同大学精神神経科に3年間勤務し、ワシントン大学に留学。帰国後、淀川キリスト教病院でターミナル(末期)ケアに従事。1984年に日本で2番目のホスピス開設。副院長、ホスピス長を経て、1993年、大阪大学人間科学部教授に就任。2003年、金城学院大学人間科学部教授、2004年、金城学院大学学長に就任。1994年日米医学功労賞、1998年朝日社会福祉賞、2004年保健文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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讃壽鐵朗
3
とても分かりやすく、説得力がある文章2022/03/04
fumikaze
3
もう半年以上前のことだけれど、父が息を引き取る1週間位前だったかなぁ.....「私に出来ることは、こうして、ただ父と一緒にいることだけなんだ」と思ったのは。 それまでは、自分がどうしたら良いか解らずに、父にとって一番正しい方法を探しだすことばかり考えていた。頭の中がグルグル空回りしていたと思う(@_@) 。 一番大切なのは「寄り添う」ことかもしれないけれど、でもそれだけでは充分ではないはずだ。死について勉強することが必要だと考えさせられる一冊。2014/03/30
meteortown71
1
いつか緩和ケアやりたい2014/07/29
乱読家 護る会支持!
1
うーむ、子供の時って死ぬのが怖くて怖くて、仕方がなかったです。何が怖いのか?やっぱり、自分が生きてきた痕跡や意味が、サッと消滅するさみしさなんですね。ちょっとは、自分がこの世に生まれてきた価値を少しだけ感じれるようになりましたが、まだまだ、薄っぺらくて、透き通っているように思っています。これからも、自分のいのちに色付けしていきたいと思います。2011/11/28