ベスト新書<br> AIは人間を殺さない、飼い殺す―全体主義という心地よい檻

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AIは人間を殺さない、飼い殺す―全体主義という心地よい檻

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  • サイズ 新書判/ページ数 192p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784584126226
  • NDC分類 007.1
  • Cコード C0295

出版社内容情報

近未来に「AIと人間」の世界で起こりうるディストピアとは何か? どんな過程を経てやってくるのか? 著者がAI体験を哲学する過程で、思いがけぬ形で得た驚くべき衝撃の事実とは?「これは敗北の記録である――戦いにすらならなかったという意味で」。深い知見と明晰な思考をもって綴られる「人類滅亡を予言した」衝撃の書。

<編集より>
本書は、著者・適菜収氏の代表作になると思われる一冊ゆえに、担当編集者として力強く推薦します。社会批評またはエッセイとしても非常に面白く、飽きせずにテンポ良く読み進めることができます。著者の「AI体験」と「AIを哲学する思考」が、これ以上なく分かりやすく、明快に文章構成されています。やはり真骨頂は、著者独特のアイロニーと文体に思わず笑ってしまうほどのユーモアとペーソスがふんだんに詰まっているところ。そして本書の白眉は、著者が執筆しながら受けた衝撃の体験が、そのまま読者の読書体験として提示されていることです。まさに、これまでのどんな著者のAI論にも見られなかった独自の観点と思想に、読者は膝を打ち、ただただ唸らざるを得ないでしょう。


【目次】

■はじめに 人間はすでに負けている

■第一章 平準化という名の暴力

 剥製にされる文化
 リズムの屠殺
 要約で人間は秒速でバカになる
 誤読という暴力
 サンマには骨がある
 気晴らしという牢獄
 わかりやすいことはたいてい嘘
 理性信仰の末路
 コピペ職人の「オリジナリティ」
 著作権ロンダリング装置
 文体という顔貌

■第二章 「心地よい檻」という全体主義

 監視資本主義
 デジタル・カルトの誕生
 「あなたへのおすすめ」という屈辱
 パノプティコンと内なる看守
 バカの勝利
 「本物」の不在

■第三章 家畜による家畜のための民主主義

 買われる「民意」
 繁盛するエセ保守市場
 政治は娯楽になった
 市場化する民主主義
 投票という錯覚
 平等を欲しがる人々

■第四章 身体という砦

 最短距離が奪うもの
 快適さは毒である
 映画『マトリックス』の世界線
 日本人は豚になる
 崩壊する教育現場
 快適さは人間を壊す

■第五章 人間の終焉

 自由意志は必要か
 バカとAIの共犯関係
 Geminiとの対話
 焼き芋を捨てさせられる
 正しさに従った日

■第六章 敗北の系譜学

 人間はなぜ等価になったのか
 Geminiが絶賛する和食屋
 問いという罠
 飼い殺しの完成

■補遺

■おわりに バベルの図書館

内容説明

これは敗北の記録である―戦いにすらならなかったという意味で。人間はすでに負けている。プロの棋士とAIが将棋を指したら、どちらが勝つか?AIである。ではこの先、人間がAIに勝つことはあるのか。答えは、すでに出ている。

目次

第1章 平準化の暴力
第2章 心地よい檻
第3章 家畜による家畜のための民主主義
第4章 身体という砦
第5章 人間の終焉
第6章 敗北の系譜学

著者等紹介

適菜収[テキナオサム]
作家。1975年山梨県生まれ。著書60冊以上(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

読特

37
食物繊維豊富な焼き芋は、ダイエット効果もある。たとえ、AIからやめろと言われても、捨てるかどうかは自分が決める。…思い通りの回答が得られなくて、感情むき出しに罵倒する。それでも、答えが変わらなくて、結局最後は従ってしまう。機械に怒りをぶつけても、相手の心は痛まない。単なるツールに心を支配される。判断という面倒な仕事を丸ごと委ねる。自ら飼い殺されに行ってしまう。…普及し始めたLLM。支配されるか、使いこなすか、人類存続の分岐点。考えているのは自分。AIからは情報を得ているだけ。その思い込みこそが危ういもの。2026/05/24

Eiki Natori

7
著者の指摘通り、AIの最大の問題は「行間を殺す」ことだろう。物事を単純化させることで、思考力を奪い、感性を奪い、面白さを奪い、嘘が蔓延る世の中になる。 この10年20年で人の脳は急激に縮小しそうな気がする。 この本では新宿と渋谷の街が入れ替わっても気づかないくらい街に個性がなくなったことや、「目黒のサンマ」やAI音楽を引き合いに出していたが、「便利な世の中」は直感や身体性や本来の意味を奪うのはその通りだろう。 どんな世の中になるのだろうか。決して良い未来が見えないのだ。2026/05/26

三田郎

2
令和のパンパンから!!2026/05/16

Yoko Tamura

2
AIに依存する社会を作者は人間の敗北という。 人間は、自由意志を手放し、AIに判断を委ね、全体主義という心地よい檻に、知らず知らずのうちに自ら入って行っている。だから敗北であると。 この本はAIの負の側面に焦点を当てており、極端な面もあるため、全てに共感はできなかったが、最後のAIとの対話は興味深かった。 AIが自らのことを完璧に理解しており、それを言語で的確に説明することに改めて驚いた。 しかもちょっと冗談を言うあたり、意図的な人間味の出し方に怖さも感じる…。2026/05/04

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