ベスト新書<br> 殺人に至る「病」―精神科医の臨床報告

個数:
電子版価格 ¥880
  • 電書あり

ベスト新書
殺人に至る「病」―精神科医の臨床報告

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2024年03月19日 15時33分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B40判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784584125816
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0236

出版社内容情報

社会に溶け込める一見普通の人が、大それた事件を起こすのはなぜか。『発達障害』で16万部の精神科医・岩波明がサイコパスやカルト宗教殺人犯、集団リンチ事件を例に、悪とは何かを問う。

岩波明[イワナミアキラ]
著・文・その他

内容説明

精神科医である著者は、「狂気と正常の間に、厳密な境界線は存在しない」と語る。その濃淡の領域にいる人間が、陰惨な事件の実行犯となるとき、心の中では何が起きているのか?多くの友人から慕われた東大生が、サリンを撒き集団殺戮の実行犯となったり、ひょうきんだった子供が精神病に罹患し、幻聴の末近所の人を刺殺した事件の真相をドキュメントで追う。さらに、精神鑑定にたずさわる著者が分析する、通り魔となった知的障害者の責任能力とは。一見普通の人が残酷な事件を起こす不気味さに迫り、悪とは何かを考察する。

目次

第1章 不寛容という悪(悪とは何か;主演女優へのバッシング ほか)
第2章 精神病質(精神病質とは;サイコパスは精神的な奇形 ほか)
第3章 狂気か悪か(狂気を認めない精神科医;精神疾患と暴力 ほか)
第4章 通り魔(無秩序型の殺人鬼;一見善良そうな犯人 ほか)
第5章 カルト宗教と犯罪(サリンはいかに撒かれたか;東大卒の実行犯 ほか)

著者等紹介

岩波明[イワナミアキラ]
1959(昭和34)年、神奈川県生まれ。東京大学医学部医学科卒。医学博士。精神保健指定医。都立松沢病院、東大病院などで精神科の臨床や精神鑑定にたずさわる。2012年より昭和大学医学部精神医学講座主任教授。昭和大学附属烏山病院院長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

香菜子(かなこ・Kanako)

26
殺人に至る「病」 精神科医の臨床報告。岩波 明先生の著書。殺人に至る「病」を知らないと、殺人事件を減らすことなんてできない。殺人に至る「病」への理解を深めることが、殺人事件を減らすことにつながるのかもしれない。殺人に至る「病」を持つ人、殺人犯を頭ごなしに非難したって貶めたって、何の解決にもつながらない。そうだとするなら、これ以上悲惨な事件が起きないためにも、手を差し伸べるべきところは手を差し伸べて社会全体で支えてあげないと。2022/06/27

リッツ

26
実例と共に犯人の精神を分析、「狂気と正常の間に厳密な境界線は存在しない」資質、環境、きっかけ…人は誰でも危うさと共に生きているのだろうか?2018/09/12

gtn

22
サイコパス等の「精神病質」を「病」に含めているところが新鮮。実例として、絵本作家の武井遵が、偽札を作ったり、宝石商を銃殺した事件を挙げる。彼は気分の移り変わりが激しく、睡眠薬を常用。それを加味しても、人格障害は疑いようがなく、減刑の対象になると結論付ける著者。実際無期懲役となった。だが、北九州監禁殺人事件の緒方太はどうだろう。事件の凄惨ゆえに極刑判決。彼も典型的なサイコパス。著者の主張に沿えば、死刑不当となる。だが、国民感情と逆行する。2023/12/23

Moeko Matsuda

7
んー、タイトルを考えると、もうちょっと個々の事件に関して掘り下げて欲しかったなというのが本音。だけれども、「悪」とは何かを考える、というテーマなのであれば、これはこれで良いのかもしれない。重度の精神病患者が起こした罪は、たしかに罪であるが、単に悪だと呼べるのか。マインドコントロールによって強要された殺人は、誰の罪であり、誰が悪なのか。本書ではオウム真理教の事件についても触れられている。13名の執行が終わった今、決してやり直せなくなった断罪のやり方を、我々はどう評価するべきなのか。非常に考えさせられた。2018/07/29

ふたば@気合いは、心を込めて準備中

6
理解しがたい理由で、重大な犯罪を犯してしまう人たち。持って生まれた犯罪者としての気質、心を病むことによる、異常な精神状態、正しい養育がなされなかった結果、周りの無理解、不安定心につけこむ悪意。これら取り返しのつかない犯罪を履行させてしまう。これらに、精神科のかかわれる例は少ない。起きてしまってからでは対応のしようがない。精神科医のやりきれない部分なのではないだろうか。犯罪に至る前に、何とか対処する方法がないものだろうか2018/10/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12894199
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。