出版社内容情報
山田博規[ヤマダヒロキ]
著・文・その他
内容説明
現代精神科医療の不都合な真実。誰もがうつ病にされてしまうDSMの恐怖。現場を見続けてきた産業医が警鐘を鳴らす!現在の精神科の診察基準では、「人生の悩み」と「本当の病気」を区別できない!
目次
第1章 これでいいのか?うつ病をとりまく社会環境
第2章 うつ病を量産する、いいかげんな仮説
第3章 うつ病の診断がおかしい
第4章 うつ病の投薬治療がおかしい
第5章 うつ病のパラダイムがおかしい
第6章 薬を飲む前にできること
著者等紹介
山田博規[ヤマダヒロキ]
1959年生まれ。1984年神戸大学医学部卒業後、住友病院内科勤務。1987年神戸大学医学部第三内科医員。1991年医学博士。2001年医療法人善仁会理事、大橋クリニック院長。2009年山田内科羽田腎クリニック院長。2011年日本医師会認定産業医に。2012年には、厚生労働省から労働衛生コンサルタントとして公認。その後、さまざまな企業の産業医として、メンタルヘルスの問題を抱える多くの働く人々との面談を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ただの晴れ女
6
いわゆる「新型うつ」の患者批判かな?と思いきや、労働環境を改善すべき点もあるのに「メンタルヘルス対策」と精神科医に丸投げする企業サイド、DSM診断の欠陥、抗うつ薬漬けにされる恐怖。DSMにより「量産」された「うつ病」患者が、どうやったら改善されるのかヒントが欲しかったなぁ。 「うつ」=個人の甘え、ではないけれど、「新型うつ」にしても、旧来のうつにしても、治って元気に働けりゃなんでもいいから…。最後のうつにならない10の生活習慣改善はとてもよかった。2020/06/04
Kei
1
精神科のリハビリに携わった経験があり、本書を読んで「ある!ある!」の連続でした。疾患で苦しむ患者さんに必要なのは、耳当たりのいい言葉ではなく、本書のように緻密で客観的な分析だと思われます。2018/04/30
Barrons
1
一般人に何%のうつ病患者が完全治癒しているなどの統計的情報がでれば、もっと変革がなされるようになる。 そもそも治療完了などの通達がなされてない。 患者に対してモノアミン仮説が不確かな仮説にしか過ぎないことへの承諾の上で投薬や治療、診断がなされていないから、山田博士はこの本を出版することにより啓蒙かつ警鐘をした。 とてもアバウトな分野。 最近日本人も長期海外渡航、生活歴後のストレスや、現代病のテクノストレスなんかで変わってきてます。 予防医学、健康医学知識の啓蒙がこれからも進んでいってほしいです。 2018/05/28
とろる
1
DSMの不完全さを主張した本。簡単なアンケートのようなもので、うつ病になれてしまう不完全さは、確かに否定できないと感じた。 あと、世の中のうつ病は、ほとんど適応障害やうつ状態と呼ばれるものというのは、正しい意見だと思う。適応障害につけるクスリ(心理療法含め)の開発が今の日本に一番求められるものかもしれない。2018/04/30
からあげ野郎
0
会社で行われるメンタルチェックを通して病院に行った方がいいのか悩むことが時々あるけど、うつの診断方法や治療法に疑問を感じて結局止まることが多かった。というところで読んだ本なので、あるあるの連続だったと同時になんだかなーと感じた。 この本で出ているような例の診断を受けたばかりに、本当は必要ないのに若くして薬漬けの人とか結構いるんだろうな…。ともやもや…。 とりあえず自分はこれ読む限りまだうつじゃないかな。落ち込む時はあるけども。2019/11/25
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