出版社内容情報
主要8都市を対象にした調査で「もっとも魅力に欠ける都市」に選ばれ、その魅力の低さが話題となった名古屋。奇抜、悪趣味、味覚音痴…!?特徴的だが捉えがたい名古屋文化への違和感やオリジナリティを、名古屋名誉市民である著者が語り尽くす。
内容説明
東京も大阪も、人が住むところだとは思っていない。濃尾三川が名古屋がガラパゴス化させた。徳川宗春の失敗が、名古屋を堅実にした。かき氷にも味噌!?サムライ言葉で会話…独自の進化をとげる町・恐るべし、名古屋!
目次
第1章 名古屋に魅力はなぜないか
第2章 名古屋人のツレ・コネクション
第3章 名古屋人は功利的である
第4章 名古屋弁は仲間内言語である
第5章 名古屋の味は面白さ重視
第6章 奇才藩主宗春が名古屋を変えた
第7章 名古屋の経済は自立している
第8章 名古屋のタウン考
第9章 尾張藩のざっくりとした歴史
第10章 これからの名古屋
著者等紹介
清水義範[シミズヨシノリ]
1947年、愛知県名古屋市生まれ。愛知教育大学国語科卒業。1981年に『昭和御前試合』で文壇デビュー後、1986年に発表した『蕎麦ときしめん』でパスティーシュ文学を確立し、1988年、『国語入試問題必勝法』で吉川英治文学新人賞を受賞。2009年、中日文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かんらんしゃ🎡
45
名古屋を一言で言うと「実力あるのに人気が無い」。落合時代の中日ドラゴンズみたいだ。その落合を切ったら実力までなくなってしまった。名古屋人らしく派手なことはせず、モノ造りに励めば良い。「日本経済は愛知と名古屋が支える」と名古屋市の隣に住む私は思う。2017/09/17
雲國斎
21
いやあ、おもしろかった。名古屋弁、名古屋経済に名古屋の食文化から名古屋史まで、笑いながらうむうむ確かにそうだとうなずきつつ読み終える。「名古屋には変わってほしくない」と筆者は願う。となりの岐阜の在だが、名古屋と同じ「たわけ」(「くそだわけ」「どだわけ」も使用頻度高い)を使いこなす身として、清水先生、「心配せんでもええで。変わるわけにゃあで。とりあえず、あそこの喫茶のモーニングでも食べてこ。だれぞツレでも誘ってなも!」と言いたい感じだ!2020/01/31
トムトム
13
行きたくない街ナンバーワン⁈ 「はぁ?別に無理して来てもらわんでもいいし。いっそ、鎖国にすればいい」と思っていた私の気持ちを書いてくれた本で胸がスッとした。生きやすく居心地のいい偉大な田舎、名古屋万歳2017/07/29
チョビ
11
オモシロイ!ベンジーなんかもそうだけど、名古屋人って裏表なさそうだし、それも隣人関係ズブズブだからもう隠しようがないんでしょうね。そこに至るまでに必ず絡まっている歴史や文化をさっくり知るにはいいんだけど、清水ハカセの本としてはあまり面白くない。2017/09/05
もりの
10
名古屋弁、懐かしいです。名古屋の人は好きだけど、べったりした距離感は苦手だったなぁ。名古屋飯は好き!2020/06/27