ベスト新書<br> 仏教の冷たさキリスト教の危うさ

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仏教の冷たさキリスト教の危うさ

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  • サイズ 新書判/ページ数 238p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784584125090
  • NDC分類 165
  • Cコード C0214

出版社内容情報

仏教の冷たさとキリスト教の危うさ。「浄土真宗」と「プロテスタント」の類似性。「禅宗」と「カトリック」の類似性。「キリスト教」と「共産主義」の類似性。ドイツ人禅僧が2大宗教を徹底比較!

内容説明

ドイツ人禅僧が教える―日本人のための宗教原論。一神教はなぜ争うのか?「悟り」「執着」とは何か?

目次

序章 現実問題としての宗教―一神教はなぜ争うのか
第1章 比較宗教学―仏教は科学的!?キリスト教は非科学的!?
第2章 「愛」について―イエスの「愛」とブッダの「慈悲」
第3章 2大宗教の成立と発展―仏教とキリスト教はいかにしてつくられたか
第4章 仏教の本質―自分だけの「解脱」を目指す、仏教の冷たさ
第5章 キリスト教の本質―「排他主義」に陥りやすい、キリスト教の危うさ
終章 宗教の未来―「宗教のニオイ」をマイルドにする、日本人の智恵

著者等紹介

ネルケ無方[ネルケムホウ]
禅僧。曹洞宗「安泰寺」堂頭(住職)。ベルリン自由大学日本学科・哲学科修士課程修了。1968年、ドイツ・ベルリンの牧師を祖父に持つ家庭に生まれる。16歳で坐禅と出合い、1990年、京都大学への留学生として来日。兵庫県にある安泰寺に上山し、半年間修行生活に参加。1993年、出家得度。「ホームレス雲水」を経て、2002年より現職。国内外からの参禅者・雲水の指導にあたっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

もちもちかめ

22
こちらは衝撃とまではいかず、なるほどーくらい。キリスト教はまず言葉ありき。言葉が重要。神は自分に似せて人間を造られた。なので、人間は神に代わって万物を支配する義務がある。支配する為には神の設計図を読み解くことが必須でそれこそが[自然科学]。2017/11/14

しましまこ

17
作家買い。『仏教の冷たさ』は現状をありのままに受け入れ、打開策を考えない多くの仏教徒の怠惰。『キリスト教の危うさ』は愛を叫びながら、結局は憎しみ合う一神教の謙虚のなさ、とバッサリ。日本の宗教はニオイを感じさせないんで、イスラム教もキリスト教も日本に取り込んでアク抜きして世界にもどせばと...なるほど。2016/05/22

きゃんたか

15
キリスト教に理解のあるドイツ人著者の本ということで手を取ってみたものの、期待が過ぎたか。著作の結論は「どの宗教もライトに成熟して理解し合おうよ。」くらいのものなので、それについて言う事はない。仏教に関する件も筆者がガチの仏教徒である以上、素人が口を挟む事はない。問題はキリスト教に関する件。イエスの発言の揚げ足を取ってはダメ出しし、パウロをキリスト教の創始者と勝手に祀り上げる。「元キリスト教徒」と言う割にはお粗末と言う他ない。日本人クリスチャンを称賛する件は偏見も甚だしい。宗教界も餅は餅屋と言う事を学んだ。2022/10/06

rigmarole

9
印象度B+。仏教は元来自分だけの悟りを目指していたので冷たいが大乗仏教の菩薩道によって温かくなったはず、それが停滞してしまった、一方キリスト教は成立当初は好戦的であり、一神教が概念的に不徹底なところに危うさがある、というのが著者の見方のようです。キリスト教関係の本をほとんど読んだことのない私にとって、特に同教の話に新鮮なものが多く、ためになりました。仏教との相違点は明らかながら、意外に歴史的経緯や概念理解に共通点も見出されることが分かりました。そして、宗教に関係なく、やはり日本人の精神風土はいいと再認識。2017/06/02

るるぴん

6
各宗教の成り立ちなどの説明は、自分には縁遠い世界で理解しずらかった。最終章で、日本の「何でも取り入れて、独自の文化に育てる」力に言及。日本人特有の「良いとこ取り」=「毒抜き効果」はなるほど~と思った。師がおっしゃるように、一神教のウザイところは「わが宗教こそ正しい」という態度と「守るべき絶対的な教え」。譲り合わない分、異文化の周辺国といざこざが起きる。その点、仏教は「自己と向き合う」性質が強く、ある意味自由で押し付けが無い。その分消極的過ぎて、広まりにくい。師は両方の文化を理解している貴重な人材と思う。2019/10/24

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