内容説明
ベビーカーの大きさ、自己実現は自分のキャリアか子供の受験か、タワマンに住むか公団に住むか“ママカーストの新機軸”。メディアではママタレ戦国時代、日本人独特の母性信仰に、繰り返される専業主婦論争…どうして女はいがみ合うのか―。
目次
第1章 変わりゆくママカースト(駅前のベーカリーも高級ブランド;変化する田園調布 ほか)
第2章 「ママ」をめぐる論争(「女性手帳」はなぜ批判されたのか;女性は「ライフスタイル」で炎上する ほか)
第3章 「ママ」というブランド(ネットの主役はママたち;ブログは本当にビジネスになるのか ほか)
第4章 母性はどこからやってくるのか?(田園調布ママのその後;自分の遺伝子を残したくない ほか)
著者等紹介
杉浦由美子[スギウラユミコ]
1970年生まれ。大学卒業後、派遣社員をしながら投稿していた原稿が朝日新聞社(現・朝日新聞出版)の編集者の目にとまり、執筆活動を開始。総合誌でルポタージュを発表する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)
16
ママの世界はいつも戦争。杉浦由美子先生の著書。日本で女性が生きていくのは本当に過酷なこと。女性差別社会との闘い、結婚や出産への重圧。子供を持ったら子供を持ったで、ママとしての戦争は続く。ママカーストとの戦い、ボスママ、モンスターママ、マウンティングママ、ママ友との戦い。女性やママをもっとサポートする社会にならないと、日本の少子化問題は解決しないのかも。2018/07/29
ありんこ
10
いろんなママの形が存在して、どうしても話が合わなくなったりすることはあるのかな。と思います。私も幼稚園のときは、娘がまだ一人目だったので、同じような女の子の一人っ子かつ専業主婦限定でのママ友としかおつきあいできませんでした。生活のスタイルや時間帯が違うし、難しいものがありますね。どんな選択でも自分に自信をもって他のママと比較しないで突き進むべし!です。子どもはどんなお母さんでもその背中を見て育っていきます。2013/12/29
つたじゅん
8
専業主婦もたいへんという話を期待して手に取ったけれど、ママ友付き合いだけでなく、その人のもつ理想の実現とは母性と育ちによって影響を受けるという話。2014/04/27
7a
8
女性は群れることで自分の居場所を維持するけれど、そこにはどうしても周りと自分を比べるという心理が伴う。それを意識して、ママ友たちとうまくやるには自ら進んで自分を下に置くことだとか。しかしベビーカーの形で身分が分かれてしまうとは驚きだ。「専業主婦になりたい」というのは夢(ファンタジー)であるというのには深く納得。私も良く言うけれど、それは目標じゃなくほよよんとした夢想に近いのだ。働く女性は増える。しかし家事育児もこなさなくてはならない。母性の強い人は仕事に全集中できないという皮肉。2013/10/25
pom
7
読み疲れた。カーストがある、という前提条件で話が進む。なんて面倒くさいんだ!人と比べてどうかじゃなく「あたしはあたし」by伊藤比呂美的な考えを持ったらどうかな。エコバッグはカーストを作らないツールだって。子どもが小さいとお友達関係とか進学のことで周りと同調することに必死になるのかな〜。恐ろしい世界。著者は学者ではないと断りが入れてあったが、子どもに愛情かけてお世話したりご飯準備するのは当然母親の役割という意識が強いような気がした、その負担感を少しでも軽くすることは出来ないものか?読んでるだけで息が詰まりそ2015/11/08