ベスト新書<br> 「意識高い系」という病

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ベスト新書
「意識高い系」という病

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  • サイズ 新書判/ページ数 207p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784584123911
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0295

内容説明

「意識高い系」と呼ばれる人々の存在をご存じだろうか?数年前からネットスラングにもなった、この「意識高い系」という言葉は、セルフブランディング、人脈自慢、ソー活、自己啓発など、自分磨きに精を出し、やたらと前のめりに人生を送っている若者たちのことを指す。なぜ彼らは、「なりたい自分」を演出し、リアルな場やネット上で意識の高い言動を繰り返すのだろうか?本書は、相互監視社会やコミュニケーション圧力、ソー畜といった現代における諸問題から、「意識高い系」が生み出された原因を追及し、「なりたい自分」難民の若者たちに警鐘を鳴らす。

目次

第1章 意識の高い学生(笑)たち(かわいそうな話がウケる就活報道;「就活は楽しい!」という、もうひとつの現実 ほか)
第2章 セルフブランディングのバカヤロー(セルフブランディング狂騒曲;肩書きを作る人たち ほか)
第3章 意識が高すぎるソーシャルメディア(ネットという希望と絶望の世界;ソーシャルメディアの時代なのだけど ほか)
第4章 自分磨きが止まらない!(意識高い系「自分磨き雑誌」の読者はデキる人になれたのか?;第一特集から振り返る意識高い系自分磨きの歴史 ほか)
第5章 なぜ、意識は高くなるのか?(本当に意識は、高いのか?;例えば、ソー活狂騒曲 ほか)

著者等紹介

常見陽平[ツネミヨウヘイ]
人材コンサルタント、大学講師。1974年生まれ。北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒。一橋大学大学院社会学研究科修士課程在籍中。執筆、講演、メディア出演などマルチに活動中。学生時代に就職氷河期を乗り越え、新卒でリクルートに入社。2度の転職を経験後、フリーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

37
今やただ茶化すための言葉となってしまっている「意識高い系」だけれど、本家本元のこの本、確かに揶揄しまくりで嫌な気持ちにさせられたりもするのだが、読んでみると初手から「意識高い系(笑)」と、実際に自分を変えたい・世の中を良くしたいと考える「意識の高さ」を区別していて、茶化されてはいけない側の人を救い出せる(と同時に独善にも陥らないようにしてくれる)仕組みになっているのが良い。さすがオリジナル。実際、「(笑)」の人は手に取らないだろうし。◇とはいえ同時に、動きもせずに茶化すだけの人も救ってしまいそうなのは難。2017/12/18

チェ・ブンブン

33
筆者が体験した「意識高い学生」を我に返った今、後輩に警告するという内容。筆者のキレッキレッな文体に爆笑。うちも、当初は「俺をいじめた嫌な奴を見下したい」目的で意識を高くしていたことを思い出し、今の度の過ぎた行動を反省した。しかし、わかってくれ、俺は社会というムショに入る前、シャバの空気を存分味わせてくれ!2014/04/23

またおやぢ

30
意識が高い事は美徳。とはいえ、①何の意識を、②何故に持ち、③どのような行動をとり、④他者の利益に繋げ、⑤その結果として自己の利益や満足に結びつけるのか...が曖昧なまま「意識だけが高い」人がいるのは事実。自己満足を満たす為だけの思考や行動を残念だと思うのであれば、「意識高い系」等という勘違いを冗長するような言葉を使わず、「ずれている」事を端的に表す言葉で表現し、実際に意識高く行動し結果出している人との差別化が必要か?などと考えた一冊。こんな奴ってソーシャル時代の到来云々によらず昔からいたけどな。2014/05/02

ヨータン

28
私はビジネス書が好きだし、セミナーにもよく参加しているので、周りから「意識高い系(笑)」の痛いやつと思われているのかな〜とちょっと落ち込みました。でも、いろいろな本を読んだり、勉強をしている人たちとの方が話は合うんだよね〜。2014/01/14

ラグエル

24
残念ながら、こういう人たちを作っているのは、見事に教育の現場であったり、教育に携わる人たちだったりしませんか。それもそれ、最近の、AO入試とか、自己推薦入試とかいうの。そういうアピールが正しいと思ったまま社会に飛び出せば、こうもなるかなって感じ。自分も就職のときに訴えてたのって、これこのまんまだったなあと吐き気がします。でも、これって、どう切り替えて行ったらいいんでしょう。次の世代の人たちは。2013/03/25

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