内容説明
「意識高い系」と呼ばれる人々の存在をご存じだろうか?数年前からネットスラングにもなった、この「意識高い系」という言葉は、セルフブランディング、人脈自慢、ソー活、自己啓発など、自分磨きに精を出し、やたらと前のめりに人生を送っている若者たちのことを指す。なぜ彼らは、「なりたい自分」を演出し、リアルな場やネット上で意識の高い言動を繰り返すのだろうか?本書は、相互監視社会やコミュニケーション圧力、ソー畜といった現代における諸問題から、「意識高い系」が生み出された原因を追及し、「なりたい自分」難民の若者たちに警鐘を鳴らす。
目次
第1章 意識の高い学生(笑)たち(かわいそうな話がウケる就活報道;「就活は楽しい!」という、もうひとつの現実 ほか)
第2章 セルフブランディングのバカヤロー(セルフブランディング狂騒曲;肩書きを作る人たち ほか)
第3章 意識が高すぎるソーシャルメディア(ネットという希望と絶望の世界;ソーシャルメディアの時代なのだけど ほか)
第4章 自分磨きが止まらない!(意識高い系「自分磨き雑誌」の読者はデキる人になれたのか?;第一特集から振り返る意識高い系自分磨きの歴史 ほか)
第5章 なぜ、意識は高くなるのか?(本当に意識は、高いのか?;例えば、ソー活狂騒曲 ほか)
著者等紹介
常見陽平[ツネミヨウヘイ]
人材コンサルタント、大学講師。1974年生まれ。北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒。一橋大学大学院社会学研究科修士課程在籍中。執筆、講演、メディア出演などマルチに活動中。学生時代に就職氷河期を乗り越え、新卒でリクルートに入社。2度の転職を経験後、フリーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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