ベスト新書<br> 「昔はワルだった」と自慢するバカ

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ベスト新書
「昔はワルだった」と自慢するバカ

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  • サイズ 新書判/ページ数 191p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784584123492
  • NDC分類 158
  • Cコード C0295

内容説明

ルソーの著作もアウグスティヌスのものも、明治・大正期には『懺悔録』というふうに翻訳された。悪いことをした昔を、人々の前に告白して、許しを乞い、今は後悔して清らかな生活を送っています、というわけだ。しかし、考えていくと、この「昔はワルだった」というのは、男の世界で、良くざんげ話のつもり(ふり)の自慢話として使われるのである。いくら何でも、アウグスティヌスが、自慢話のつもりで書いたとか、その無意識には自慢があった、とは言わないが、のちにこれを「輝ける悪徳」と呼んだ者がいたらしい。そして、私はこういう「昔はワルだったぜ自慢」というのが嫌いなのである。非常にそれは「男の子っぽい」ことで、私は自分が「ワル」だったことがないから、不快を感じるのである。けれど、それは少し羨ましいからかもしれない。

目次

悪人志願―「悪」と「俗物」をめぐって
第1章 「俺も昔はワルだったぜ」の系譜(「女を泣かせた自慢」の文学;「色悪」の文化 ほか)
第2章 「悪とはなにか」とは何か(「凶悪殺人犯」と「悪人」はイコールか;「犯罪小説」の落とし穴 ほか)
第3章 「俗物」とは何か?(誰もが、ある種の「俗物性」を有している;俗物がこだわるステイタスの在り処 ほか)
結語 いつか悪になる日まで

著者等紹介

小谷野敦[コヤノトン]
1962年、茨城県生まれ。本名読み「あつし」。比較文学者、作家。「禁煙ファシズムと戦う会」代表。東京大学英文科卒、同大学院比較文化専攻博士課程修了、学術博士。主な著書に、『聖母のいない国』(青土社、サントリー学芸賞受賞、その後河出文庫)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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harass

53
「何を論じてもブレない」という褒め言葉があるが、この著者の場合は「いつも同じようにブレる」という印象。表題と内容がいつものように一致していないのには慣れた。著者の薀蓄で「舞姫」のモデルがいて、日本までエリスが押しかけて来たという話があり驚く。発狂と妊娠は虚構だという。そのエリスの対応をしたのが鴎外の娘婿の医学者小金井良精で、彼の孫が星新一だという。俗物についての考察、自分も本でしか聞かない言葉だ。中島義道の悪口などいろいろある。他の本と重複しているところがあるが、楽しめた。ファンなら。2017/03/19

showgunn

15
小谷野敦の新書はタイトルと内容がズレてることがままあるがこれはその中でも最たるものかも。しかし私は小谷野敦ファンなので楽しく読みました。 「融通無碍」という言葉が一番印象に残って、それは小谷野敦のスタンスにも影響を与えていると思った。博識な学者なんだけど物事を考えるときは一般人としての視線を忘れていないところに自分は共感するのだけど、それが物足りなく感じる人も多いだろうことはよくわかります。2016/11/01

ichiro-k

15
内容は、雑記風でトッチラかっているので読みにくいが「俗物(名誉や利益に囚われてばかりいるつまんない奴・無学で無風流な奴)」について著者のどーでもいいこだわりの「正論」を語っている。 著者の反感を覚える知識(知性?)をひけらかした(衒学趣味)と、ネチネチとつついているテーマ(偽悪)が子供っぽい。宮台真司と同類の人物。 最近、自分自身は「偽善・偽悪」を目の当りした時、ただひたすら苦笑している。 2011/12/14

テイネハイランド

9
図書館本。この人にはまともな評論/エッセイもあるのだろうと思うけれど、この本はあまり感心しない。話がすぐに脱線してまとまりがなく、まさしくチラシの裏にでも書いていればいい内容。ただし、よく本を読んでいるということは伝わってきて、第3章の俗物論などは内容をもっと推敲して論理的なつながりをはっきりすればもっといい内容になったのではと思わせる。小谷野氏のアマゾンレビューの本は今度読んでみたい。2016/02/07

クリント・イーストウ寺ド

9
一気に読んだ。私が小谷野ファンだからか、今回も面白かった。中島義道批判、哲学と宗教流行りへの疑義、俗物論が中心。ニーチェや仏教の本がコンビニに並ぶ現代には相応しい批判かも。2011/11/23

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