内容説明
日本経済を支える名古屋は、歴史的にも日本の中心であり続けた。本書ではそんな名古屋に眠る地名の謎を探る。多くの戦国武将を生み、ものづくりの町として発展してきた名古屋にはどのような歴史物語があるのか―。本書は、「京都」「東京・江戸」「奈良」に続く、大人気地名シリーズ第四弾。著者・谷川彰英が尾張名古屋の地を丹念に歩き徹底調査。日本最強都市の原動力ともいえる歴史伝説をつきとめた!周辺地図、写真、折り込みマップつきで観光ガイドとしても最適。
目次
序章 尾張名古屋は城で持つ
第1章 英傑のふるさとを訪ねる
第2章 神社から歴史を探る
第3章 知られざる名古屋の寺院の魅力
第4章 名古屋の街並みを歩く
第5章 近代の物づくりの町 名古屋
第6章 名古屋のおもしろ地名
第7章 名古屋近郊の地名
著者等紹介
谷川彰英[タニカワアキヒデ]
1945年長野県松本市生まれ。筑波大学教授・副学長を経て、第二の人生としてノンフィクション作家を選択。地名研究のフロントランナーとして、各種テレビ番組でも活躍。足で歩いて地名の由来を解明する手法に定評がある。その他、マンガ論、教育論もこなす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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小鈴
17
ウンチク仕入れるために借りたが、日本の歴史を考えさせられた。綿神社、その周囲志賀町の由来から安曇族が住み尾張に稲作農耕文化を広めた。一宮の真清田神社の御祭神は天火明命で、別名は饒速日命で大和朝廷を立てる以前から大和地方を支配した神。味鋺の地名は物部氏支配の証が残り。尾張の由来は大和国葛城山麓「高尾張邑」。つまり、大和朝廷成立前の豪族が追いやられて尾張に。その後も左遷された物部氏が尾張に。熱田神宮は東国征伐の基地。尾張は戦国だけではない。大和政権とセット(裏面)で成立した地なのだ。2017/09/15
おくてつ
7
図書館で予約していた本を借りに行ったら、郷土の本フェアみたいな感じで名古屋について書いた本を集めたコーナーがあったので、思わず手にしてしまった一冊。積読たくさんあるのに。 名古屋にいれば難読地名でも読めるけど、色んな地名の由来を現地に行って歴史から紐解くという本。 初めて知って行きたくなる場所もあれば、気になっていた場所の由来が知れたのもあったり。 気になった場所にはGoogleマップで旗を立てておこう。2024/06/24
Jimmy
5
名古屋本を連続して読んでいますが、直前に読んだ「名古屋歴史散歩」の100倍面白かった。ちゃんと現地に行って歩いて発見して、とちゃんと汗をかいた分だけ面白くなってます。自分もちゃんと周りたいですね。2018/06/15
のり
5
愛知県を知る。その②。表題の通り、地名にまつわる蘊蓄が沢山。読了後、無性にその土地に訪れたくなります。2012/08/09
Masa03
3
名古屋に住んでいる方なら、身の回りの地名の由来がわかって面白いのでしょう。確かに、自分の行動範囲で見かける地名に不思議さを感じることはあり、その疑問を解消してくれる本があれば有難い。 でも、名古屋に所縁がない人には、ふぅん、としか感じられないので、読み手を非常に選ぶ本です。それを覚悟して読んで下さい。2013/01/23