内容説明
片付けができない、遅刻する、つい余計なひと言をいって場の雰囲気を壊してしまう、仕事などで凡ミスを繰り返す―。あなたの周囲の「困った人たち」。これまでは性格の問題とされ見過ごされていたが、実は「発達障害」という病気だった…。本書では「大人の発達障害」を、性格や個性と見なされがちだった様々な特徴から探り、原因と治療法、周囲のサポートまでを広く紹介する。数多くの実例や歴史上著名な発達障害者のエピソードなど読みどころも満載で、この「隠れた見えない障害」について知るための絶好の書である。著者は「決して治らない病気ではない」と言う。まずは「気づき、受け入れること」。本書はその第一歩である。
目次
第1章 「空気が読めない人たち」―大人の発達障害とは?(遅刻、ミスを繰り返す部下―会社での例;家事ができない、夫や子どもに暴言を吐く妻―家庭での例 ほか)
第2章 なぜ「隠れた見えない障害」といわれるのか(注意力に欠け、落ち着きがなく、時として衝動的な行動を取るタイプ―注意欠陥・多動性障害(ADHD)
社会性(対人スキル)に欠けるタイプ―自閉症スペクトラム障害(ASD) ほか)
第3章 発達アンバランスを逆に活かした天才たち―『源氏物語』にも登場するアスペルガー症候群の兄妹(落ち着きがなく後先を考えない音楽の天才―モーツアルト;足し算ができなかった二〇世紀を代表する画家―ピカソ ほか)
第4章 大人の発達障害の原因と治療法―「隠れた障害」はこうして起こり、こうして治す(大人の発達障害はなぜ起こる?;こうすれば治る―主な治療方法)
第5章 周囲はどうサポートすればよいか―孤立や二次障害・合併症を防ぐために(職場でのサポート―上司、同僚など;就労支援とキャリアガイダンス―ニートにならないために ほか)
著者等紹介
星野仁彦[ホシノヨシヒコ]
1947年、福島県会津若松市生まれ。心療内科医・医学博士。福島学院大学大学院教授。福島県立医科大学卒業、米国エール大学児童精神科留学、福島県立医科大学神経精神科助教授などを経て、現職。専門は、児童精神医学、スクールカウンセリング、精神薬理学など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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