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死海文書―聖書誕生の謎

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  • サイズ 新書判/ページ数 189p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784584123133
  • NDC分類 193.02
  • Cコード C0295

内容説明

1947年、羊飼いの少年が洞窟で偶然見つけた紙片は、旧約聖書の歴史を塗り替える最古の聖書写本だった…!キリスト教成立以前のユダヤ教の教義を現代に伝える「死海文書」が、二〇一一年、グーグルとイスラエルの協力によってついに全文オンライン公開されることに決定した。本書では、これまで“禁書”“予言書”など誤ったイメージでとらえられることの多かった「死海文書」の発見から発掘、研究、公開までの経緯を紹介。聖書の逸話をおさらいしながら、「死海文書」研究の成果を読み解いていく。

目次

第1章 基礎講座・ユダヤ教とキリスト教(ユダヤ教の基礎知識;キリスト教の基礎知識 ほか)
第2章 死海文書発掘をめぐるドラマ(発見から公表までの紆余曲折;キルベト・クムランの遺跡が伝えること ほか)
第3章 発掘で進む旧約聖書の研究(死海文書研究の基礎;なぜ死海文書の研究は意義があるのか ほか)
第4章 新約聖書に与えた影響(死海文書の中に新約聖書の写本はあるのか;洗礼者ヨハネの実像は? ほか)
第5章 死海文書の持ち主・クムラン教団(クムラン教団とはどんな人々だったのか;クムラン教団の規律と思想 ほか)

著者等紹介

和田幹男[ワダミキオ]
1938年生まれ。兵庫県神戸市出身。カトリック大阪大司教区司祭。霊名はパウロ三木。上智大学・上智大学院哲学研究科を卒業後、ローマへ留学。1966年に教皇パウロ6世より司祭を叙階。帰国後は英知大学、同志社大学、東京カトリック大神学院などで教授・嘱託講師を歴任。現在は2005年よりカトリック箕面教会の主任司祭を務める。聖書研究の雄として、数々の翻訳・著作を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koning

29
我が国の旧約学者の中でも最高峰のグループに入る和田神父による死海文書と聖書学やらエッセネ派入門という感じの新書。DegitalDeadSeaScrollプロジェクトへの言及から始まって4Qの成果がいつまでたっても出なかったせいで(これは詳しくその辺の事情を書いた本があるのでそっちを読むと面白いです)出回った陰謀説やらエヴァの影響でそういう何かを期待する向きに「でもほら本物の古代の写本には突飛なことがなくてもめちゃくちゃ面白くてワクワクするんだよ」というのを伝えてくれます。冒頭の聖書のおさらいは(続く2015/05/01

月光密造者

3
著者がカトリック司祭に興味を惹かれた。文書発見の状況と歴史的背景が端的に記載されている。ユダヤ教、キリスト教の成立過程の紆余曲折が興味深い。知識不足もあるが、もっと頁が必要でないかと感じた。2011/05/11

ぱーぷる・ばんぶー

2
死海の近くの洞窟から発見された聖書の最古の写本についての解説本。分かりやすく書かれている。エヴァンゲリオンって、福音のことだったのか。2013/02/03

MISTY

2
今年オンライン公開される死海文書。この書ではキリスト教・ユダヤ教の基礎から、死海文書発掘の背景、そして聖書に与える影響、と幅広く述べられています。個人的には「新訳聖書に与えた影響の項目」が一番関心を持って読み進められました。死海文書の入門用としても良いと思います。2011/02/28

左近

1
その発見が大きな話題となり、注目を浴びる一方で、様々な毀誉褒貶にさらされ、果てはトンデモ説や陰謀論のネタにまでされた死海文書について、一般の人にも知ってもらおうという入門書。著者は、キリスト教界における高名な研究者であるらしい。当時の社会的背景や宗教上のつながりなど、知的好奇心が刺激されて楽しい。そう言えば、初期キリスト教とユダヤ教エッセネ派の関係を、どこかで読んだなぁ。イエスは新宗教を樹立するつもりは無く、あくまでも一種の宗教改革だったとか何とか。更に研究が深まることを期待しましょう。2016/02/06

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