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アメ横の戦後史―カーバイトの灯る闇市から60年

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784584120965
  • NDC分類 672.136
  • Cコード C0221

内容説明

義理を欠いても恥をかいても金は儲ける。闇のドルも売り買いされました。もちろん密輸の金もこの闇市を通って流れました。東京オリンピックの金メダルの材料の金は上野のアメ横で調達されたと言われています。いまはもう闇市ではないこの商店街は、あるテレビ局の調査「東京で一番行ってみたい商店街一〇〇」で群を抜いて一位。四位がとげ抜き地蔵の巣鴨、一〇位が浅草の仲見世です。近年のアメ横の一日の人出は、平日平均一五万人、土日に四〇万人です。私、長田昭は一七歳で大阪から上京し、ここ上野のアメ横で六〇年を生きました。アメ横から見えてくる日本戦後復興史の光と影。

目次

第1章 戦後日本の曙
第2章 独り立ち
第3章 独立創業
第4章 アメリカ横丁
第5章 変貌するアメ横
第6章 さらば、アメ横

著者等紹介

長田昭[オサダアキラ]
昭和3年、大阪市生まれ。21年夏一七歳で上京し、上野の闇市で菓子製造・卸の商売を始める。32年輸入雑貨卸商に転じ、倒産整理・金融にも腕を振るう。食品業、輸入品業などの協同組合組織の設立・運営に参画し、戦後の闇市を「アメ横商店街」にまで仕立て上げるのに力を尽くした。街の心臓部にある「アメ横センタービル」完成までの奮迅の働きはすでに伝説となっている。平成15年5月、上野振興株式会社取締役会長を退任した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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makimakimasa

5
戦後アメ横に生きた著者主観の個人史がメイン。生き馬の目を抜く世界なので、ここでは語れない事も多そうだ。最初の闇市である尾津組の新宿マーケットに対し、アメ横は最後まで残った闇市だった。芋などの甘味品を原料にした飴に由来するアメヤ横丁から、米軍横流しの舶来品で溢れたアメリカ横丁の時代へ。工事中に曰く付きの火災が起きたアメ横センタービルの建設本部長であり、アメ横プラザ商店街の理事としてはJRとの賃貸料交渉で見事な駆け引きを見せた。「自己資金を超えて何かを得ようとする時の物欲しげな卑しさ」への戒めは心に留めたい。2017/01/07

doremi

0
P81 ドル売買:当時だと、たぶん外為法違反 どこまで信じていいのかはともかく、ヤミ市の歴史を知ることができました。 2017年 C0221 \820. 20062017/05/28

tk

0
話がブツ切り。読みにくい。この人の自伝なのかどうかもわからない文章。2011/08/08

おかむら

0
アメ横の歴史というよりは著者の個人史的な本。自慢げな文章が合わない。2025/04/30

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