ベスト新書<br> 反時代的、反教養的、半叙情的―必ず、何か、いいものがある

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ベスト新書
反時代的、反教養的、半叙情的―必ず、何か、いいものがある

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  • サイズ 新書判/ページ数 261p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784584120019
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0295

内容説明

こころにポッと灯がともるエッセイ集。

目次

もう死んでんよか
三部作
フーコンへ行って来た
ビルマメロメロ
死と生
懐かしい懐かしい戦争
戦中派の死生観
八月六日に生まれて
私の悪癖、国の悪癖
特効せんべい〔ほか〕

著者等紹介

古山高麗雄[フルヤマコマオ]
小説家。1920年朝鮮・新義州生まれ。三高中退。42年召集され南方を転戦しラオスで終戦。BC級戦犯容疑で収監後、復員。50年河出書房入社。67年「季刊芸術」編集長。70年『プレオー8の夜明け』で芥川賞。72年『小さな市街図』で芸術選奨新人賞。94年『セミの追憶』で川端賞。99年『フーコン戦記』を刊行し『断作戦』『龍陵会戦』につづく三部作が完結。2000年菊池寛賞
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感想・レビュー

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はるたろうQQ

1
古山高麗雄は何と言っても戦記三部作だろう。ベスト新書の一冊の本書を随筆集と言っているのがいかにも古山らしいが、小説と同じことが書かれている。フーコン戦記執筆前後のもので最晩年のものだろう。世間の同調圧力に対する批判は戦前戦後も一貫している。ただ戦争によって彼は人間の手ではどうすることも出来ないものに出会う。死は偶然であり、そこに何の意義も見出だすことは出来ないと断言する。戦争体験は語り継げず、一般化してそこから教訓を読み取ることも拒否する。各々の個別具体的な人生や死を一回限りの唯一のものとして大切にする。2020/07/25

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