出版社内容情報
僧侶になる宿命を八歳で受け入れ、やがて走ることに魅せられた主人公。雪深い北海道で、僧侶になる修行と長距離の練習のあいだで葛藤しながらも力強く生きるランナーの姿を、徹底した取材で描き切る。
積み重ねた時間の誠実さ、心に折り合いをつけて精一杯生きる強さと優しさに胸を打たれる。
禅僧でありランナーである主人公は、かつて駒沢大学の長距離選手として、箱根駅伝で活躍した人物。
本書の魅力のひとつは、「僧侶」と「駅伝」という斬新な組み合わせをテーマにている点。厳しい修行、過酷な陸上競技シーンの緻密な描写は圧巻。動と静のコントラスト、人生の輝きとせつなさに、胸がいっぱいになる一冊。
箱根駅伝のランナーだった著者(早大時代、瀬古利彦よりタスキを受けて3区を激走、首位をキープした)による、『冬の喝采』に続く長距離ノンフィクション第2弾。
【目次】
プロローグ
第一章 リディアードの魔術
第二章 インターハイ
第三章 十六歳の青森ー東京駅伝
第四章 サワキ降臨
第五章 駒沢大学
第六章 箱根駅伝五区
第七章 日本インカレ制覇
第八章 関東インカレ最優秀選手賞
第九章 最後の箱根駅伝
第十章 坐るも禅、走るもまた禅
第十一章 孤高のロングディスタンス
第十二章 ボーン・トゥ・ラン
エピローグ
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- 和書
- 直感 - 句集