出版社内容情報
1971年、アメリカのユタ州立大が大学単一チームとしては初めて来日し、全日本および全日本学生オールスター戦を東京・国立競技場、兵庫・甲子園球場で行った。きっかけは同校ヘッドコーチのチャック・ミルズ氏。彼が以前、在日米軍基地でのフットボールクリニックのために来日し、それを聞きつけた元関西学院大監督の武田健氏が同氏に送った手紙からだった。これを機に、チャック氏と日本フットボールの歴史はスタートする。本書は、日本にフットボールを広く知らしめたチャック氏の人物像を、当時の関係者たちの言葉で紡ぎながら紹介する。
内容説明
「日本のフットボール界においてチャックとの出会いは幸運なことだった」日本近代フットボールの父と形容されるチャック・ミルズ氏。我が国のフットボール界にとって、彼との出会いは競技の進歩速度を大幅に早めた。そしてフットボール史を語るうえでも外すことはできない。ここで、あらためて、彼の功績をたどる。日本フットボールの夜明けは、こうして訪れた―。
目次
第1章 チャック・ミルズがもたらした日本フットボールの夜明け(チャック・ミルズと日本との不思議な縁;全米の強豪、ユタ州立大「アギーズ」 ほか)
第2章 歴史的なアメリカ大学チームの初海外渡航(アメリカ人の大男の集団が羽田に降り立つ;三役と幕下の差、結果は「前歯ガタガタ、鼻ぐにゃり」 ほか)
第3章 日米で広がったチャック・ミルズの精神(“コーチング”こそが競技発展の鍵;コーチ留学で道を切り開く ほか)
第4章 チャック・ミルズが紡いでくれたたくさんの糸(コーチングツリーの“兄弟と同志たち”;父親のような存在 ほか)
第5章 チャック・ミルズが日本のフットボールに与えた影響(全てをつくり出し、発展させたユタ州立大の来日;魅力に富んだ人物の下には優れた人材が集まる ほか)
著者等紹介
永塚和志[ナガツカカズシ]
1975年1月1日生まれ、北海道札幌市出身。出版社等に勤務後、英字紙「ジャパンタイムズ」のスポーツ記者として従事し、2021年からフリーランスのスポーツライターへ転身。ときに英語を駆使し、プロ野球やバスケットボールなどの団体競技から陸上や競泳といった個人競技まで幅広く取材。主要な大会では、プロ野球・日本シリーズやワールド・ベースボール・クラシック(WBC)、FIBAバスケットボール・ワールドカップ、NFLスーパーボウル等の取材経験がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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