出版社内容情報
追悼 ディエゴ・マラドーナ 1960-2020
スラムからの生い立ち、マフィアとの関わり、麻薬中毒。
自己欺瞞の日々、代表監督を巡る策略、迫り来る死の影。
権力に利用され、天国と地獄をさまよう天才フットボーラーの姿を追った衝撃のノンフィクション
これは天からたぐい稀なる才能を授かり、自らを「神」と信じたがゆえに苦難の道を歩いた、ひとりの天才サッカー選手のストーリーである。2020年11月25日、これまで何度も死の危険に直面しながら、不死鳥のように起き上がってきたディエゴが、突然、この世を去った。マラドーナの相反する感情を持った人生と死は、予測不可能な苦しみと断絶の時期、人々が癒しと希望を求めた時期となった、コロナ禍で共鳴した。マラドーナを奪われた人々が、サッカーの天才の記憶へのノスタルジーというウイルスの大量拡散を引き起こした。世界中の多くの人々がマラドーナの死を悼んだ。「天才でありながら悪魔でもあったあなたは、私たち人間の可能性とその脆さを映す鏡であった。あなたの華麗なるプレーは永遠に残るだろう。Que en Paz Desanses. 安らかに眠れ」
内容説明
スラムからの生い立ち、マフィアとの関わり、麻薬中毒。自己欺瞞の日々、代表監督を巡る策略、迫り来る死の影。権力に利用され、天国と地獄をさまよう天才フットボーラーの姿を追った衝撃のノンフィクション。
目次
生還
星からのお告げ
神殿に上がる第一歩
初めての恋
殺毅者のグラウンドで
軍事政権のパンダ
ハリー、ブエノスアイレスに行く
金、金、そして金
ボカのチャンピオンたち
フォークランド紛争
バルセロナでの挫折
テリーとディエゴ
ゴッドファーザーの王様
星屑
メキシコのフィエスタ
フォークランド紛争II
火の山のふもとで
マラドーナ大使誕生の舞台裏
血の復讐
コカインとの闘い
衝撃の米国ワールドカップ
マラドーナを追って
マラドーナ復活
死の予言
著者等紹介
バーンズ,ジミー[バーンズ,ジミー] [Burns,Jimmy]
1953年スペイン・マドリード生まれ。英「エコノミスト」誌を振り出しに、「オブザーバー」紙を経て、世界的権威を誇る英経済紙「フィナンシャル・タイムズ」の外国特派員ののち、同紙の調査報道の主任メンバー。世界で初めてマラドーナの本格的伝記を書くため、アルゼンチンはもちろん近隣諸国そして欧州でも取材、周辺をはじめ同僚選手、監督、トレーナー、医師などおびただしい数の証言を集めた。アルゼンチンとフォークランド紛争に関する著書「The Land that lost its Heroes」は、88年に「サマセット・モーム賞(ノンフィクション部門)」を受賞
宮川毅[ミヤカワツヨシ]
1925年米国生まれ。東京大学文学部卒業。共同通信社元論説委員。日本オリンピック委員会元名誉委員。訳書には「ブランデージ回顧録」「キラニン回顧録」。野球では「黒人初の大リーガー、ジャッキー・ロビンソン自伝」など、伝記もの多数。サッカーでは旧友のアルバド・チャナディ元IOC理事(48年W杯ハンガリー代表)の遺著「チャナディのサッカー」も翻訳している。64年東京オリンピック、72年札幌オリンピック組織委員会の海外担当、国際オリンピック委員会五輪オーダー(功労章)受章。95年勲四等旭日小綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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