内容説明
箱根駅伝の総合優勝6回を含め、大学駅伝で21回の優勝。強豪・駒澤大を丸20年率いた著者の育成法、組織作りを伝える。選手の心を動かし、モチベーションを高める言葉の使い方とは。熱い檄を支える準備力、継続力、深い愛情の真実。
目次
第1章 運営管理車の中から(自然と口をついて出る言葉;走ったあとにそのままジープに飛び乗る ほか)
第2章 数々のターニングポイント(上位進出への布石;試合が始まる前にシナリオを示す ほか)
第3章 縁を大事にし、巡り会う(感謝しても感謝しきれない高校の恩師;諦めきれなかった箱根駅伝の夢 ほか)
第4章 情熱が燃え尽きぬ限り(原点;多くの教え子が指導者に ほか)
著者等紹介
大八木弘明[オオヤギヒロアキ]
1958年7月30日生まれ、福島県出身。会津工業高校卒業後、小森印刷(現・小森コーポレーション)に就職、実業団駅伝などで活躍後退社。川崎市役所に勤めつつ24歳で駒澤大学経済学部2部(夜間部)に入学。念願の箱根駅伝に出場し、1年時に5区で、3年時に2区で区間賞。大学卒業後は、実業団のヤクルトを経て、95年4月から駒澤大学陸上競技部コーチに。2002年4月に助監督、2004年4月に監督に就任。箱根駅伝の総合優勝6回を含め、大学駅伝で21回の優勝を飾るなど、常勝チームを作り上げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マリリン
37
駒沢は仏教の大学なので関連(菩提寺が曹洞宗)がないわけではないが、何故か応援したくなる。あの檄を聞くと胸が熱くなる。贔屓の大学が負けても駒沢大の優勝は嬉しい(今月は月陸買おう)。大八木監督の「男だろ!」という檄に対しジェンダー云々という議論が持ち上がった。本気とは、芯がとおったブレない気持ち。経歴が異色だ。監督とは現場を知ってなんぼの世界。人との出会いを大切にし、学生の個性を生かした指導。コーチの話を引き受けた時の半端でない決意。「あの声」でスイッチが入るのは、言葉で計り知れないものが潜んでいるから。2021/01/22
tomoya
12
なぜかもう10年以上駒沢大学を応援し大八木監督の1ファンでもあるので本書を読みました。今までの駒沢の歴史、大八木監督がどのように思い選手を指導しているのかが分かり、良かった。全日本、箱根と楽しみです。2015/10/13
やまさん
9
今年1月の箱根駅伝に於いて最終10区で戦後最大の3分19秒差(距離にして1キロ超)を逆転して総合優勝した駒澤大学の大八木監督の選手の心を動かし、モチベーションを高める言葉の使い方、熱い激を支える準備力、継続力、深い愛情を含めた組織作り、育成法。現代のビジネスにおける新人教育にも使えるのでは?よく「昭和の手法」なんて言われますが、その根底には「昭和」も「令和」も無いと思いますね!大八木監督就任時には予選会の常連校、それを「平成の常勝軍団」と言われるまでに成長させ、今また「令和の常勝軍団」の予感が!2021/02/21
ウルラニ
9
駅伝の名門・駒沢大を指揮するカリスマ指導者の大八木監督。名物となった『男だろ』という檄が、ついに本のタイトルに(笑)。この方の熱さ、本気が、選手達の心に火をつけているのだなあ。人間の本気はやはり、人間の本気で呼び覚まされるのですね。★★★☆☆2016/01/31
athnete10
3
今年の箱根制覇のあとに出た本だと思いきや、数年前の本だった。自分も体育会出身だが、監督がこの手の本を出版しようものなら是非とも読んでみたいものだ。当時は若すぎて気付けなかったことを、何年も経った今の目線で見てみたい。そう思った。2021/03/14